6-3、バウンダリーとは?
バウンダリーとは、自分と他者との境界線のことです。
虐待を受けてきた人は、この境界線がユルユルだったりします。
なんなのか?
例えば、自分の家と、庭があります。
お隣さんの家と庭があります。
この家と庭は、誰かに勝手に好き勝手されていいものではないんです。自分のモノだから。
でも、例えば虐待をする親は
窓が汚れていたから掃除してあげた!
柵が壊れていたから修理してあげた!
とか
勝手にやってくる訳です。
境界線がしっかりしている人は、自分の境界線をきちんと守るし、NO!と言います。
幼少期から、自分のテリトリーに踏み込まれる事が普通だと、相手のテリトリーにも踏み込むし、自分のテリトリーに踏み込まれても違和感を感じません。
自分の柵は自分で直すし、庭は好きに手入れしてもしなくてもいい。虫が大量発生しても責任は自分がとる!
ということが、出来なくなるんです。
この境界線を身につけるには、まずはカウンセリングです。
カウンセラーは、境界線をしっかりと保つ練習をしています。
なので、ずっとカウンセリングを受けていると、こちらの境界線も安定してきます。
そうすると、勝手に庭をいじろうとしてくる人がいると、それは嫌だ!と思えるようになってくるわけです。
だんだんと、周囲に境界線が安定した人が増えてくるようになります。
自分の意見は尊重される
嫌なことを嫌と言っても怒られない
自分の責任はとるけれど、他人の機嫌や責任は取らなくていい
そうすることの方が楽だ。ということに、だんだん気づける様になってきます。
そうやって、少しづつ安定した生活を手に入れられるようになります。
嫌な事をする相手からは逃げたっていいんです。
人間関係で負ったトラウマは、人間関係でしか治せないと、連携の臨床心理士の先生が言っていました。
確かに
褒め合い、お互いが許す距離でサポートし合える仲間、友達が居ることで、より境界線を上手く保つことが出来るようになっていきます。
ちなみに、ここまで16年かかったので、そんなに簡単では無い、急がないで欲しいということをお伝えしたいと思います。
カウンセリングはそんなに簡単には卒業できません。
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