3-4.ひとりで頑張らない

前述した通り、解離性障害は、1人で頑張りすぎた末のものです。


皆さん、1人で頑張ることに慣れています。


そのため、治療の勉強を1人で頑張ろうとしてしまったり、解決を頑張ろうとしてしまいます。


その結果、どういうことが起きるのか?を見ていきましょう。


私は、心理学部を卒業していたため、ある程度心理学の知識があり、トラウマケアの論文や書籍を読み漁っていました。


その結果、カウンセリングが勉強会のようになり、全く泣けない状態になりました。


トラウマ体験の辛さを他のパーツが引き受けているため、他人事のように淡々と自分の状況、事実を述べる。という状態は、誰でもあります。


ただ、カウンセリングの中で泣ければまだ、スッキリするのでしょうが、何年も泣けない状態が続いていました。


カウンセリングは膠着状態で、担当の臨床心理士は、話を聞くだけしか出来なくて申し訳ない。治療が全然進まなくて、力不足だと、涙目になってしまう時もありました。


担当カウンセラーは、時には悲しそうに共感してくれ、治療が上手くいかない事に涙する方で、これは、プロとしてあるべきと言われている、感情を押し殺し、鏡として共感をしていく像とは違います。


しかし、感情がすり減っている自分には、この内容は、悲しむべき物なのかと伝わるものがあったり、人と人とのやり取りを体験している感覚があり、よかったです。


担当カウンセラーは必死に、講座にいき、勉強してくれました。


虐待、イジメ、死別というフルコンボに、何十人とトラウマケアを日々担当しているカウンセラーが困る状態というものが、状況が悪いことを示していました。


転院してから3年ほど経ったある日。

何の気なしに、小説を書き始めました。


これは、カウンセラーに相談しておらず、趣味として毎日少しづつ進めました。


そうすると、脳内にそのキャラクター達が住む場所が出来上がり、動く様になりました。


これは、

自分のトラウマ体験を引き受けつつ、表に出てこないようになってしまったパーツ

それを守るパーツ

無意識に模していました。


そして、ある日、そのキャラクターが、「外に出てきて」しまいました。


人によって、脳内に人格がどう住み分けられているかは違うと思いますが、私の場合はこんな感じです。


①日常生活

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②パーツさん生息地 ③パーツさん生息地


※②と③は干渉しない別空間。2つだけでは無く、気づかないだけで、もっと複数ある可能性もある


※②と③が、①に出てくることもほぼ、ありませんでした。


という形です。


しかし、あまりに体調が悪かったのか、日常生活の方にいきなり出てきてしまいました。


逆に戻りたくても戻れず、本人もパニックになっていました。



カウンセリングで相談した結果、本来であれば、カウンセリングで行うべき療法を、1人で行えてしまった。

ということのようでした。


一人称、好きな物、嫌いなもの、思考、性別も違いました。

これが、何人も出てこられる、日常生活に干渉出来てしまうようになると、欲しいものが沢山増えたり、情緒不安定になったりします。


例えば、好みの洋服がない。女の洋服は嫌だ。いちごミルクが飲みたい。自分はコーラがいい。

など。


そういうことが起きないように、カウンセラーは慎重に進めていたのに、プランが崩壊してしまいました。


何か行動を起こす時は、カウンセラーとちゃんと共有しよう!と言われました。

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