3-2.信頼関係の構築

カウンセリングを行う上で、信頼関係の構築はとても大切です。


カウンセラーは、患者の絶対的な味方となり、サポートを行います。


連携の臨床心理士は、解離性障害を「1人で問題解決をしようと頑張った、究極の形」だと言います。


誰にも相談できず、人に対して不信感が募っている人も多いです。


その中で、トラウマを抱えるパーツも含め、ケアをしていく必要があります。


例えば

日常生活を行うパーツが調子がよくても、トラウマを抱えるパーツが調子が悪ければ、その調子の悪さは、様々なパーツに波及することもあります。



トラウマを引き受けたパーツは、トラウマの辛さを現在もずっと体験しています。そこで、時が止まっているような状態です。


まずは、パーツ達も含め、信頼をカウンセラーが勝ち得ることが大切になります。


そうすると、治療の中で、パーツが少しづつ、喋りたい!と出てくるようになります。


私は、そこまで要するのに、転院してから3年半かかりました。


はじめは、パーツがいるということは、知識としては分かっていても、全く実感がありませんでした。


患者としては、夢を抱きたいものです。


この治療を受ければ、カウンセリングを受ければ、投薬を受ければ、魔法のように、あっという間に苦痛がなくなり、よくなる。


そんなことを思いたいものですが、魔法はないのです。


根気強く、1週間や2週間置きに、定期的にカウンセリングを受けていくことが大切になります。

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