2-3.まさかの、多重人格!?
カウンセリングを受けると、初回から何回かは過去の状況の聞き取りが行われます。
その際、カウンセラーから、「記憶が飛んでいる所があるね」と言われました。
まあ、トラウマ持ちなので、記憶が飛んでいる所があるのは、結構普通なことだったりします。
実際相談を受けていても、そういう方は散見されます。
気になったカウンセラーは、催眠のようなこと行いました。
詳細な内容は避けますが、そこで、「解離性障害」があるのでは?という結論になりました。
解離性障害とは、強いトラウマ体験を経験すると、そこで人格が分かれてしまうというものです。私が大学で勉強したときには、まだ解離性障害についてしっかりわかっていなかった時代だったのか
「未熟な人格がたくさんある」「記憶の連続性がない(記憶が飛ぶ)」といったようなことを教えられた気がしますが、実際には、1つある人格が、トラウマ体験を引き受けて、分裂するようなイメージのようでした。
複数の人格がいても、複数の人格の中で記憶が共有されている場合と、記憶が飛んでしまい、完全に独立した人格として動いている場合とがあるという事を教えてもらいました。
そして、気分の波についても
解離性障害のみ
双極性障害のみ
両方が併発している
というパターンで、波の出方が違うということを教えてもらいました。
例えば
双極性障害で、1日の中で目まぐるしく、気分の上下の変動があるというものは、ラピッドサイクラーといって、なかなか見ない症例とのことでした。
ただ、私は1日の中の変動が激しいタイプでした。
通常の双極性障害であれば
数ヶ月おきに、鬱の状態と躁状態が入れ替わることが基本のようでした。
そのため、基本の治療戦略を立てる上で、どうなっているのか?を、カウンセラーはよく考えていました。
解離性障害の場合は、複数の人格が影響するため、気分の上下のように見えるということのようです。
治療が終わってから、どのパターンだったか分かる人も居るようで、治療は慎重に行われることになりました。
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