1-3.トラウマがあると起こる症状の一例

ここからは、実体験をお話したいと思います。


私は、精神的な虐待を親から受けてきました。

暴力はなく、家は一軒家で、洋服も買ってもらえていたため、周囲に相談しても「親を悪く言ってはいけない」「親が嫌なら自分で家を出て生活をすればいい」などの言葉を言われてきました。


どのようなことがあったのか?といえば

・父親は10年以上不倫をしている

・母親はキッチンドランカーになり、毎日立てなくなるほどお酒を飲み、怒鳴る

・母親は次の日には、酔っているときに言った言葉は覚えていない

・家庭の細かなルールがあり、それを破ると発狂したように怒られる


例えば

・水を床に一滴でもこぼしてはいけない

・音を立てて歩いてはいけないのに、スリッパを履くことを強要される

・顔を合わせると容姿や外見の否定をされる

(太っている!と言われるが、病院の先生からはあと2kg痩せたら入院といわれる状態)

・スケジュールはすべて報告しなければいけない(社会人になっても)

・家庭の仲をとりもつために、否定されたり、やり玉にあげられる

などなど・・


果たして、これは虐待と言えるでしょうか?

ここで役立つのが、前回出てきた、逆境的小児期体験の研究です。

このチェックに当てはまることが解り、自分はつらいと思って大丈夫なんだと理解できたときは安心しました。別ページに掲載しますので、参考にしてください。



このような家庭に身を置くとどのようなことがおこるのか?ということを、ここではご案内していきます。


①いじめの被害者になりやすい

家庭環境が通常のお家の子達とは違うため、話が合わないです。さらに、常に人の顔色を窺い、ビクビクしているため、「いじめっこ」や「パワハラをする人」に目を付けられやすいです。


②自分にとって危険な環境や否定される環境が普通になり、無意識に居心地がよくなるため、自分を大切にできない環境に身を置きやすい

周りに情緒不安定な人があふれたり、トラブルに巻き込まれたり、トラブルに巻き込んできそうな人とそうでない人の区別がつきません。


③常に体調が悪い

2000人以上の方とお話をしてきましたが、だいたい18歳~30歳くらいでダウンしている方が多かったです。

私は、19歳と29歳で体が全く動かなくなり、体調不良で社会からドロップアウトした時期があります。


④体調がなかなかよくならない


⑤記憶が飛ぶ

ストレスになる体験があると、しばらくすると頭の中から記憶がなくなってしまっていたりします。


⑥好きなことが解らない

親から支配された状態が続くため、自分が何が好きで何が嫌いか?がわからないです。


⑦感情がわからない

特に怒りの感情がわからなかったです。嫌なことを言われても、怒っていいのか?わからない状態になりました。


⑧体が痛い

常に緊張しているため、体のいろいろなところが痛くなりますが、病院に行っても原因不明です。


⑨情緒不安定になる

安心・安全な環境が分からず、精神的に落ち着かないため、常に情緒不安定で衝動的です。ギャンブル依存にもなりました。


これはほんの一例で、出る状態は様々です。

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