第2話
『
俺の隣に座っていた彼女は、おしとやかに挨拶した。落ち着きがあって、大人びた印象だった。彼女に対する印象は、悪いものではなかった。
俺はなんて自己紹介したっけな。確か──
『
こんな簡素なものだったと思う。
最初は何人かが話しかけてきたけれど、すぐに興味は俺から移った。彼女を除いて。
いつものパターンか、と内心不貞腐れそうになっていた俺に、彼女は常に話しかけて来ていた。俺が何か言うと、とても嬉しそうに、ニコニコしながら話してくれていた。アイドルだから笑顔が上手いんだろうな、ってそのときは思っていた。
後日、連絡先を交換していた彼女の方から『また会いたいです』というメッセージが届いた。何かの間違いかと思ったが、間違いでもなんでもいい。もう一度彼女と会うことにした。
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