星の王子さま サン=テグジュペリ

友達になるところが、印象に残った。

最初は、ただ側にいる。同じ時間に会う。だんだんと、その人といることが嬉しくなってくる。そして、その人を思い出すことが嬉しくなってくる。寂しさはある。それでも、思い出は嬉しいものだ。


冒頭に、子供の想像力を大人が否定する場面がある。枠に当てはめて考える大人たちに、自分を重ねた。


王子の星の旅路では、地質学者が印象に残った。本を読み、知識はあるが、実物をみたことがない。今の情報社会ではありえそうな話だと思った。色についての知識はあるが、白と黒の世界しか知らない女の子の話を思い出した。思考実験の内容だ。情報が民主化されたというけど、使いこなすことは難しいのかもしれない。画像や動画を見て、知ったことになるのだろうか。体験の価値は上がっているらしいが、情報は出会いとなるのか、それとも、地質学者を生み出すのか、何によって決まるのだろう。持たざるものにとって、体験の機会は少なくなり、情報と体験が同じレベルで語られることになるかもしれないと、思った。


関係ない感想になったので、また読みたい。

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