第9話

ドラクエ6の話をしよう。


馬がでてくる。飛ぶんだ。

ペガサスというやつだ。

名前は天馬ファルシオン。


世界を見渡しながら飛ぶのが楽しくて、ルーラを使わなくなる。

この街ではなにがあったとか、思い出しながら飛び回る。

山々に囲まれたゲントの村、その様子を絵にするとどういうものになるのだろう。ああ、設定画を見たいな、なんて考える。攻略本にはちょっと絵が載っていたりしたので、それも楽しかった。ドラクエ6をやるころには、攻略本は買わなかったので、イメージがなかった。


ドラクエ6は、夢の世界と、現実の世界を渡り歩く。BGMは夢の世界のほうが印象に残っているかな。多分。出だしがなんとなく怖い。不安定に感じる。


魔王戦にむけて、レベリングしてたころのことだ。ギリギリまで戦ってから、ファルシオンで近くの宿に行くことを繰り返していた。そこで、操作ミスした。突然、ファルシオンがこちらを向いて、画面に放射状のエフェクトがかかる。何が起こったのかわからなかった。


そう、説明をよく聞いていなかったのだ。

ドラクエ7の悪夢再び。


ファルシオンは、魔王の世界に飛んでいく力をもった天馬という設定があって、そこをまるまる聞いてなかったのだ。


ボロボロのパーティ、魔王のお膝元に到着である。


しかも、帰れない。

不思議な力というやつで、体が重たくなり、飛べなくなったファルシオン。


HP10、MP5

疲労困憊のパーティ、魔王世界で呆然とす。


デスルーラを覚悟したとき、村が見えた!!

やった!宿屋だ!教会だ!


甘かった。


魔王はそんなもの許すわけがなかった。


不思議な力で、今までのスキルを奪われるパーティ。魔王にひれ伏そうかな、と思い始める。ゆうしゃよ、あきらめるとはなさけない。


そして、脱出ルートを探した。

戦闘になれば、逃げる。

逃げる以外の選択肢はない。

スキルを一切使えず、一発もらえば棺桶になってしまう状況で逃げまくった。


村が3つあって、そこで聞き込みに励む。


そこで気づいた。

脱出に向かってはいない。むしろ、魔王に近づいていたのだ。


本来なら、最初の村の近くのポイントから、一度、元の世界に帰れる。そのことに気づかず、魔王に進軍していたのだ。意図せず蛮勇となった勇者である。魔王の元までは行くことはできなかったけど。


逃げることを繰り返し、ようやく、脱出ポイントに到着。そのころには、犠牲者が出ていた。ごめんよチャモロ。ミレーユ。テリー。あと、アモスも棺桶だった気がする。


脱出ポイントは、気力を奪う温泉とか言ったかな。入っている人がたくさんいる。みんな、気持ちよくなっている。やばいほうの気持ち良さにひたっている。そうやって、人を堕落させるのが、魔王の手口ということらしい。


流れに逆らって、中心へ行くと、穴があって、そこに入る。それで、どうだったかな、力を取り戻して、戦うんだっけか。


魔王の城の前の山にいくまでが大変だったっていう記憶が色濃くて、あまり覚えていない。


キラーマシンは、本当に強い。

多分、出てきたのはキラーマシン2だったと思う。


あ、キラーマジンガの宝とかも印象に残っているな。


とにかく、魔王世界の散歩は大変だったという話。

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