VividColors VS BrilliantYears
『このワールドは我ら
≪誰も聞いてないから言い直してるぞwww≫
≪声は緊迫感出してるけど姿がボクセルアバターだからなぁw≫
≪れーちゃん、お客さんよー≫
『ん? あー、はいはい。
『はい、分かりましたわ』
『えーっと、全体メッセージで呼び掛けてっと』
≪
≪
『このワールドは我らBrilliantYearsが貰い受ける!!』
『何回言うんだよ……』
『まぁまぁはーちゃん、最初のキャラ付けが大事だって知っているでしょー?』
≪キャラ付けが大事って誰が言ってたのかな???≫
≪ハッキングじゃないの!?≫
≪ゲーム内ワールドにハッキングしてわざわざ名乗る訳ねぇだろうがw≫
『視聴者の皆さん、私達は大丈夫ですのでなぎなみ動画に通報しないで下さい!
現在数千件に及ぶ動画通報により運営が対応に追われております!!
どうかもうしばらくこの様子を見守っていて下さい!!』
≪れーちゃんがBrilliantYearsとやらをかばってるように見えて草生えるんだが≫
≪これは「ヤバすぎ!」を見てる層なら落ち着いて楽しめる展開≫
≪あぁ、そういう事かwww≫
『このワールドは我らBrilliantYearsが……』
『ちょっと待って! まずは視聴者の皆様に自己紹介して下さい。
ほら、カメラこっちだと思って』
玲夢のボクセルアバターが腕を上げてカメラを指差している。
『あ、はい。ありがとうございます』
≪お礼言っちゃったよw≫
≪平和だなぁwww≫
≪仲良くしようねwww≫
『おほんっ。
オレは
『ボクの名前は
『私は
『やれやれ……、
『しぃちゃんは、
『我こそが
『オレ達はイサオアール所属Vtuner集団、BrilliantYearsだ!!』
≪キャラが濃いなwww≫
≪被らないようにちゃんと考えてあるんだよw≫
≪イサオアール? 今イサオアールって言った???≫
≪ちょーっと話変わって来たかもー≫
≪ちょっとイサオアールについて調べて来るわ≫
『視聴者の皆さん、どうか見守って下さい!』
『やっぱりゲーム始める前に自己紹介済ませておくべきだったんよ』
『はーちゃん、こういう時でも山崩し続けるんだねー』
≪イサオアールのホームページ見たら会社所在地が
≪つまりどういう事だってばよ???≫
≪副社長がイサオアールを買収したのかwww≫
≪結局ただの茶番じゃねぇかwww≫
≪少しでも心配した私がバカだったは≫
≪世界の声:十二人全員でカメラに向かって一礼しましょう≫
『副社長……。
はい、では皆さんあちらを向いて下さい!』
世界の声を受けて、玲夢がカメラに向かって身体を向ける。それに合わせて他の十一人もカメラを見つめる。
≪世界の声www≫
≪誰だろうwww≫
≪見てるなら参加してほしいです!!≫
『VividColorsです!』
VividColors所属Vtunerのボクセルアバターが揃って頭を下げているように見える。
『BrilliantYearsです!』
イサオアール所属Vtunerのボクセルアバターも同じく揃って頭を下げている、ように見える。
『よろしくお願いします!!』
≪わーーー≫
≪盛り上がって参りましたwww≫
≪さぁ何をするんだ? どっちが高い塔を建てるか対決か?≫
≪世界の声:では、チームVividColorsとチームBrilliantYearsでどちらが高い塔を建てられるか対決を開始します!
制限時間は三十分です。よーいドン!!≫
≪やった採用されたwww≫
≪裏山……≫
≪そんなのありかよwww≫
『ちょっと! 聞いてた話と違うんだが!?』
『諦めなよー』
『我はやるぞっ!!』
『やれやれ、仕方ないな……』
『やるしかないのですわ!!』
『しぃちゃんは副社長の為に頑張るのです!!』
≪誰が喋ってんのか分かりにくいwww≫
≪さすがに十二人同時生配信はわちゃわちゃし過ぎではw≫
≪これはこれで楽しいw≫
≪作業用ではーちゃんのチャンネル覗いたら大変な事になっててワロタ≫
≪勉強どころじゃねぇwww≫
『これって相手チームの資材を強奪するのはアリ?』
≪世界の声:ナシです。相手の塔を壊すのもナシ≫
『ちっ……』
『はーちゃん、舌打ちはダメだよー』
『よし、塔の建て方の練習はしていなかったが、我らが勝つぞ!』
『かんちゃん、ボクらが練習してた事は言っちゃダメなんだよ?』
≪聞こえてるんだよなぁwww≫
≪茶番も茶番だなwwwだがそれが良いwww≫
≪うわぁー参加してぇーーー!!w≫
≪世界の声:敵は相手チームだけじゃないので気を付けてねー≫
『そうか、夜になる前に松明で安全地帯を確保するぞ!』
『あぁ、魔物が沸いちゃうもんねー』
『爆発オチだけは避けないとだね』
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