第6話 夜のお楽しみ?

 ……


 晩ご飯後は三人で後片付けをして、三人での団らん時間と入る。

 鍋の方は全部を食べきれなかったが、残った鍋は翌朝ご飯を入れて、特製雑炊にすると稀子は言っていた。


 稀子と鈴音さんは現在。二人一緒に入浴をしている。

 一人ずつ入浴をすると……お互いがチャンスを与えてしまう事に成るからだ。


 その間。俺は居間に布団を二組敷く。

 俺は稀子と関係を深めた時。稀子が気軽に泊まれるように布団を一式追加した。


 今晩は、稀子が普段使っている布団に、稀子と鈴音さんを寝させるつもりで有る。

 そうで無いと、絶対に稀子は鈴音さんと激しい争いを始めるからだ。


『ガチャ!』


「比叡君。お風呂お先に~~♪」


「お先にいただきました!」


 稀子と鈴音さんが入浴を終えて、居間に戻って来る。

 稀子はのパジャマ姿で有り、鈴音さんはネグリジェ姿で有る。


 俺は二人の姿を見ながら、穏やかな表情で話し始める。


「じゃあ、俺もお風呂に入ってくるから!」

「仲良くするんだよ!!」


「は~い」


「はい」


 稀子は笑顔で返事をして、鈴音さんは控えめな笑顔で返事をする。


(やっぱり同級生で有る上、同じ下宿人で有るから仲が良いな!)


 俺はそう思いながら風呂に向った。


 ☆


 俺の入浴後は……三人でTVを見たり、トランプをしたりの団らんでは無く、稀子が行きなり俺を求めてきた。


「比叡君~~❤」

「私ね~~。さっき鈴ちゃんと相談したんだ❤」


「正々堂々と、比叡君を取り合おうと!」

「それで、比叡君が求めた方が勝ちと!♪」


「だから~~。私頑張るね~~♪❤」


『チュッ!』


 稀子は甘えた表情と誘う口調で言いながら、俺の正面に抱きつく。

 更には、頬にキスまでしてくる///


 それに続く様に、鈴音さんも俺を背中から抱き締めてくる!


「比叡さん~❤」

「私を者にした方が、将来が安泰出来ますよ♪❤」


「今の所より、もっと活躍や働きやすい場所を紹介して上げますし、住む場所だって私がお母さんに頼んで用意させます♪」

「ですので、稀子さんより私を選んでください~~❤」


 鈴音さんも甘える表情と優しい口調で俺に言うが……鈴音さんの場合はかなり具体的に言う!

 そんな事を言われれば、誰だってと鈴音さんに惹かれてしまう。


 ここで稀子は表情に成って、鈴音さんに低い口調で言い始める。


「鈴ちゃん!」

「親の力を使うのは反則だぞ!!」


 だが、鈴音さんは嬉しそうな表情で、稀子に反論を始める。


「稀子さん♪」

「親の力は使わないの、約束はしていませんよ!♪」


「これも、正々堂々の手法ですよ♪」

「稀子さんも使ったらどうですか?♪」


「くぅ~~。鈴ちゃん恐るべし!」

「私の実家が農家のを知って、あんな事を言う!!」


 鈴音さんの言葉で、稀子は悔しい表情で言い放つ。


「……」


(稀子の実家は農家か!)

(今。初めて聞いたよ……)


 俺は稀子の実家を、普通のサラリーマンだと思っていたが違った様だ。

 農家の娘と、名家の娘……普通の人なら先ず、名家の娘を選ぶだろう///


「比叡さん❤」

「稀子さんの目の前で、私をにしてください♪❤」


「そうすれば、稀子さんも諦めるしか有りませんから!❤」


 鈴音さんは俺を求める表情をしながら……俺の下腹部に手を出してくる!

 本能で危険を察知した俺は、鈴音さんの手を払いける。


『パチン!』


「えっ……」


 俺が鈴音さんの手を払い除けた事により、鈴音さんの表情は驚きながら冷静な表情に変わる。

 鈴音さんは俺を抱き締めるのを止めて、少し涙目に成って、ヒステリック口調で俺に言い始める。


「比叡さん……私じゃ駄目なんですか///」

「そんなに稀子さんが良いのですか!?///」


 鈴音さんの言葉の後。

 俺は困った表情で、鈴音さんに話し始める。


「……違うんだよ。鈴音さん」

「鈴音さんや稀子はまだ。高校生だ…」


「鈴音さんや稀子が俺を求める気持ちは嬉しいのだが、これ以上の行為は俺が犯罪者に成ってしまう///」


「はぁ~~」


 稀子は溜め息を吐きながら、俺を抱き締めるのを止めて、困った微笑み表情で俺に話し始める。


「比叡君は本当に真面目だね…」

「折角、鈴ちゃんをにするチャンスだったのに……それとも、私を思ってそう鈴ちゃんに言ったの?♪」


 最後の文節は笑顔で言う稀子。

 俺は困った笑顔で、稀子に話し始めた……

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