子どもが出来たら死ぬつもりだった青春時代の苦しみ

──『今日も休まず休業中』──

☆☆☆


 2023年12月29日(金)。21時19分。6連休の開始。


 こんにちは。井上和音です。


 6連休が始まりまして、一日目が終わりました。


 もう日記みたいになりますけれど、資格試験の勉強をするのが鬱になりました。


 午前中。ぼーっと白い天井を眺めながら、友人にヘルプのLINEをしました。いまだに返事がありませんね。ヘルプ! ヘルプ! 助けて!


 お金を使うのを控えようと思っていましたが、午後辺りから無理だと思い直して、KindleでBLEACHを10冊買いました。


 BLEACH面白いじゃん。BLEACHに目を付けていたのは朽木ルキアさんが長い間投獄された後に黒崎一護に助けられるというシーンを知っていまして。長い間投獄された朽木ルキアさんは精神状態が危うくなっていると、勝手に思っていまして。閉鎖病棟隔離室に投獄されたことのある井上和音さんと、重なるシーンがあるのかなと思って目星は付けていました。


 気丈な女性が精神崩壊したあとに異常に感覚が敏感になり、異常に優しくなる姿。見ていて楽しいですよね。はい。女性に限らず誰もがそうなりますね。私もそうなりました。異常に法律に敏感になる。警察組織が怖くて怖くて仕方がなくなる。優しい優しい井上和音の誕生です。


 見ていて楽しいは失礼ですね。精神障害は投獄されたトラウマから生まれるものではないのでしょうか。


 ヘルプを出した友人の一人は他の友人とゴルフに行ってました。金使ってるなあとそのときは思いましたが、BLEACHを10冊買うくらいに自分もぽんと金を使ってしまうことが判明しました。BLEACHを全巻買いそうで、そのあとは有閑倶楽部とか買いそうですね。年末年始に勉強しようかと思っていましたが、漫画の6連休になりそうです。


 別にいいんじゃないのでしょうか。大学生時代でお金があったらこういう生活を送ってみたかったですね。「今! 今、送るんですよ!」と言われればその通り。しかしながらもう30手前。佳子さまがお誕生日を迎えられましたが、私と同期でしたか。私が「王になる」とテレビで言われたあと、警察に保護されて拘置所で「私が王になると言われているけれど王になりたくないです」と言いました。「愛子さまと結婚したくないです」と必死に訴えた後、警察の方から「じゃあ誰ならいいの」と訊かれて「佳子さまと結婚したいです」と言ってしまいましたね。


 佳子さまだけ皇室の中で輝くほど美人ですよね。なぜでしょうか。1994年生まれの同期は美しい女性が多いですね。スピードスケートの高木美保選手とか。なぜか知らないけれどみんな目が大きいです。同期の幅が大きすぎなのではとは思いますね。


 正直、漫画を無限に買うことの出来るお金と時間があれば、結婚相手もいらないような気がします。まさに大学生時代に逆戻り。こういう人生しか歩めないのでしょうか。


 人が死ぬときに「簿記2級は難しかったな」とかは考えずに、「あの漫画面白かったな」とかは考えると思います。20代終了しそうな段階で死ぬ間際のことを考えるのもあれですが、読んでおいたほうがいいような気はします。西尾維新先生の作品とBLEACHが少しかぶって見えました。西尾維新先生はBLEACHに影響を受けていますね。BLEACHはいいですよ。


 多分、BLEACHを描く際には相当な宗教的な知識がないと描けなかったのではないかと思います。それだけ下積みがあるから読んでいて面白いのですね。中学時代はNARUTOとかONE-PIECEとかを読んでいてなんとなくBLEACHは避けていました。既に巻数が多かったので手が出しにくかったのですね。


 いいでしょういいでしょう。今から読みましょうよ。アスタリスクの音楽と共にBLEACHのPVとか見ていてると、自分の青春時代の正解はここだったのかなと思ったりします。もうおじさんなのですね私は。今の子にオレンジレンジなんて言っても分からないですよ。あの時代の、勉強ができるけれどちょっと悪い感じに走るのが時代の格好良さとも言えたあの雰囲気。嫌いじゃないですね。しれっと勉強ができるやつが勝つ時代でしたね。私みたいに勉強しかしていなかったような人生ではいつか限界が来てしまうのも仕様がなかったのかもしれません。


 統合失調症にならなくても詰んでいたような人生でした。毎日眠かったですね。本当に毎日が眠かったので、早く永眠したいなと思った時もありました。この世に絶望したから自殺したいとかではなくて、夜に眠れなくて、昼間に強制的に動かなくてはいけないこの世の中。永眠ほど気持ちの良いものもないのかなと思っていました。


 家族に心配を掛けたくはなかったので、自殺未遂みたいなことはしませんでしたが。子どもが出来たら生物的にはそれ以上生きる意味もないかなと思っていたので、子どもが出来たら死ぬ計画は立てていました。今では子どもが出来そうにもないですね。年末年始の6連休をジャンプ漫画で時間を潰すような大人になってしまいました。私を殺さないためでしょうかね。今はコンサータ錠とレンドルミン錠で夜に寝て朝起きる生活を続けているので、昼間に眠くてそのまま死にたいと思うことはありません。


 ただね。こういう普通な生活を10代の頃から送りたかったなと思っています。彼女とか結婚相手とか。学校という強制的に同居させられる空間以外でパートナーは見つかりそうにありませんね。こういう人生がぼーっと続いていくのかなと思ってしまいます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る