宿屋
奏汰は明日もギルドで依頼を受ける為、ギルドから1番近くにある宿屋に入り2階の1室で1泊する事にした
宿屋は木造2階建てで1階は食堂兼、受付場があり1階の中央にある螺旋階段を上がると2階には左右3部屋ずつ合計6室宿泊部屋がある
奏汰の借りた部屋は中央階段を上がって左側の真ん中の部屋だった部屋に入ると、広いわりにベッドと机が置いてあるだけでかなりシンプルだった
奏汰は部屋に入るなりベッドにダイブした
(あ~今日1日色々あって精神的に疲れた
とりあえず人が居る場所でらラップ現象を使うのは止めよう)
そう思った
が……
奏汰のスキルは考えただけで発動してしまう
ギー ガシャ とドアを開閉する音が響き初める
奏汰はふとドアの方を見るが誰も開けている形跡がない
(……あれ?ラップ現象かな?異世界でもラップ現象は存在するのかぁ〜)
と自分のスキルが発動している事に全く気づいていない奏汰
考えれば考える程にラップ現象は酷くなる
誰も螺旋階段を登っていないのにギシギシ歩く音、他の部屋のドアが閉まったままなのにドアの開閉音、部屋の外の廊下を誰も歩いていないのに複数人が歩く音などラップ音が鳴る
(ラップ現象酷すぎじゃんこの宿屋、クレーム入れようかな)
疲れている奏汰は少しイライラし始めた
奏汰が考えば考える程にどんどんラップ現象の音が大きくなる
すると他の宿泊客が悲鳴をあげながら部屋の外へ出て行った
(やべーなこの宿屋ラップ現象酷いってもんじゃ無いよ、まるで訓練場の時と同じだ…
えっ まさか……)
そこでようやく奏汰は自分のスキルだと気づく
(やっちまった……バレたら迷惑料とか取られるかもしれない……)
そう感じた奏汰は他の客と同様に悲鳴をあげながら青褪めた顔で自分の部屋を飛び出す
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