冒険者ギルド

 奏汰は目が覚める

奏汰の周りには人集りが出来ていた

それもそのはず奏汰が寝ていたのは冒険者ギルドの扉のすぐ横だったのだ

「こんな所で寝ていると風邪ひきますよ?もし宜しければギルド内に入られては?」

ギルドの受付の女性がスーツ姿で心配そうに言った

状況を理解出来ないまま奏汰は冒険者ギルド内に入って行く

「あの…ここは?」


「冒険者ギルドになります

ここでは様々な依頼を受ける事が出来依頼を達成すれば依頼に応じた報酬が達成者に送られます

依頼内容は、落とし物探し、清掃、建築関係の手伝い、魔物討伐、護衛、etc.様々です」


「この世界に魔物が居るんですか?」


「えっ!?

はい魔物は存在します」


(魔物が居るのかぁ〜異世界に来た実感が湧くなぁ)

魔物の存在を知った奏汰は目をキラキラさせた


「冒険者には誰でもなれるんですか?」


「何方でも冒険者になる事が出来ますよ!」

ニッコリと美しい笑顔で奏汰に説明する

「冒険者になりたいです!」

奏汰は即答した


「分かりました

では此方の必要書類の記入と魔力測定をお願いします」


「分かりました」


奏汰は書類に目を通し記入し初める

名前 野々 奏汰

性別 男性

身長 175cm

体重 60キロ


スキル 


「あのーここ書いてあるスキルって何ですか?俺自分のスキルが分からないんですけど……」


「なら魔力測定の後にスキルの鑑定も行いましょう

実は私鑑定スキル持ちなんです珍しいでしょう!

さてとまずは、魔力測定からですね

此方の水晶に手をかざしてください

魔力量に応じて水晶が光だします」


 奏汰は水晶に手をかざす

すると……

なんと…


…水晶には反応がない


「これってまさか魔力無しですか?」


「そうですね…人間誰しも少しは魔力をお持ちなのですが…魔力が無い人を初めて見ました」


奏汰は受付の女性の言葉にグサッと来てかなり落ち込んでしまい膝から崩れ落ちた(夢の異世界ライフが…)


「無いものは無い!落ち込んでてもしょうがないですよ! 

じゃあ気を取り直して鑑定に移りましょう!

その場で良いのでしっかり立って下さい」

受付の女性は奏汰を励ましながらスキル鑑定に移る


鑑定開始


受付の女性の目が金色に輝きだす


「貴方のスキルは…霊障 」

受付の女性は青ざめた顔で答えた


「霊障?どんなスキルですか?」


「奏汰さんに現在とっと取り憑いている霊達のチカラを使う事が出来るみ、みたいです」


「えっ!?俺今取り憑かれてるの!?

そういえば女神もいろいろ付いてるって言ってたけど…この事だったのかぁ!!」


奏汰は自分が霊に取り憑かれてる事実を知り更に落ち込んでしまった


 霊に取り憑かれている奴がいる

この噂はギルド内に瞬く間に広がった

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