部活決め

第7話

「そういえばローズは、部活何にしたんだ?」

「まだ決めてないです。一志さんや海さんはどの部活なんですか?」

「俺も海もゲーム部に入ってる」

「…そうですか。部員はどのぐらいですか?」

「5人ぐらいだっけ?でも、幽霊部員が多くて俺と海しかいない状態が多いぞ」

「では、ゲーム部に入ります」

「そうか」

「何故、そんなに反応が薄いんですか?」

「まぁ、興味ないし」

「…一志さんって、もしかしていつもそうですか?」

「あぁ、そうだが?」

「…」

「何だよ」

「そのような感じだから嫌われるんですよ」

「別にいいよ」

「そういう所もですよ」

「いいから、早く入部届け出せ」

「分かりましたよ」

…。

いつもは嫌われるとかどうでもいいのに、こんなに傷付いたのはなんでだろう。


後日。

「ゲーム部へようこそ!」

「同じく」

「どうも」

「部活の説明するね!ゲームって言ってもスマホゲームとかじゃなくて、テーブルゲームをするよ。オセロとか、チェスとか人生ゲームとか」

「そうなんですね」

「ちなみに一志君は全部のゲーム弱いから慣れるならまず一志君と戦った方がいいよ」

「へー」

「!?」

ローズが悪魔の笑みを浮かべこっちを見ている。

とてもいやな予感しかしない。

「では、一戦しませんか?」

「…やってやろうじゃねぇか」

「私はオセロなら知識はあります」

「よし戦おう」

3分後…。

「…」

「あら?全部ひっくり返りましたね。一志さん、こんな程度なんですか?」

「…」

ぼろ負けであった。

「もう一戦しますか?」

「く…!やってやるよ!」

その後も見事にぼろ負けしたのだった。

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