今の世相を嘆きつつも、世界はかくあるべし!と叫ぶ作者の思いが心に深く深く響いてきます。そもそも、北風が冷たいという、勝手な先入観が私達を間違ったところへ連れて行きました…そうなんですね、太陽が心を温めれば、北風だって暖かくなるのですね。私達は、北風であったり、太陽であったり、いろいろな場面で立ち場を変化させます。その時、暖かい北風を吹かせる事が出来たら、それは作者の叫びに一歩近づく事になるのですね。良作に感謝と賛辞を