03: 異民族の王
03-01
次に私が目覚めたのは、幾つか後の王国が異民族に侵略されて滅んだ後だった。人の血生臭い営みが、私を目覚めさせるらしい。異民族の王は厳重に封印を施された私を見つけるなり、滅ぼした王国の重鎮たちを使って試し切りをした。勿論、部下たちには見世物として、王国民たちには見せしめとして。いつの時代も、民衆というものは自分以外の血が流れるのを何よりの娯楽とした。自分に関わりのない者たちの悲鳴を聞くことで恍惚となった。誰かの命が無駄に消されていくことで快楽を得た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます