第十節 第二十三話 脱走

 昨日さくじつのトミサからナガラへの往路。この時点で渡りは始まっていたのだが、その翌朝からが本番だ。

 一晩明かした宿舎の前で、七班の雛達に向かってトキは語り始める。

「サイ、最初の3日間はお前を先導とする。まずは森へ迎え。ナガラも例に漏れず、森に取り囲まれているからどこから村を出てもいいぞ」

「義兄さん……、腹減って死にそうなんだけど……」

 サイは腹を押さえながら答える。

「ガハハハッ! 朝飯は森の中で調達だ! ほら、歩かないといつまでも食いっぱぐれたままだぞ」

「うー……」

 昨晩、最期の食事だとでも言わんばかりに、彼女はトキの生家でありったけの食べ物を口にしていた。トキの母はその様子を見て、懐かし気に涙を浮かべる。きっと同じように食べる亡き義娘むすめの姿を思い浮かべていたのだろう。

 それにも関わらずサイのこの有様である。ユミは彼女を見据え目を丸くする。ユミ自身も昨晩は佳味かみな食事を前に箸が止まらなかった。それ故、未だに腹がずっしりと重い。サイの半分も食していないはずなのだが。


 サイはとぼとぼと歩き始める。猫背気味でろくに前も見えてないだろうに、1歩1歩には躊躇いがない。

「既に帰巣本能が働いているのかもしれんな」

「既に?」

 サイの後を追いつつ、トキは語り始める。

「ああ、お前らも分かるはずだ。基本的に帰巣本能が機能するのは森の中だ。俺達を迷わす千鳥に抗おうとする力が、帰巣本能の本質だと考えられている」

 やはりユミにはその感覚が分からない。確かに森の中は村よりも複雑だが、見方を変えれば目印が多いとも言える。あと何歩歩けばでどこへ着くのか、記憶を辿り詳細に予測することが出来る。そういう点においては、森の中のにいる方がユミの力――あの覚え書きを見て以来、もりす記憶と呼んでいる――が冴え渡る。

 森に抗う力が帰巣本能であるのなら、もりす記憶はむしろ森を受け入れる力と言えよう。まるで森を住処である巣の様に扱う力、誰が名づけたかは不明だが、その本質を端的に表したような言葉だ。


「今のサイは飢えている。生への渇望が帰巣本能を想起させているんだろう。サイ、一度止まってくれ」

 声をかけられ、とっさにサイの背筋がピンと伸びる。

「なんだよぉ。歩けっつったり、止まれっつったり……」

 振り向き様に口を開く。不満げな口調だが、いつものような張りはない。

「分かるか、この場所? 暗かったからよく分からんかもしれんが、昨夜はこっからナガラに入って来てたんだ」

 トキがサイの背後を指差す。もう2、3歩下がれば森の暗がりへ踏み入ろうというところだ。

 トキは分からないだろうと言うが、ユミははっきりと覚えている。現在立っている場所から村の方を眺めてみれば、民家の立ち並び、田畑の広がりが昨夜見た景色と合致する。当然明るさは異なるのだが、ユミにはそれを補正して視認することも出来る。

「こっから真っ直ぐ歩けばトミサに着くと言うことだ。俺はスナを初め、他の鳩とトミサへ帰る時はいつもここから森へ出る。特に指示もしていないが、サイは無意識の内にここへやって来たと言うことだ」

 その言葉で思い出されるのはトミサへ出発の前日に見たソラの姿だ。どこか思いつめた様子の彼女は、一心不乱に森へと駆けて行った。まるで刷り込み教育を受けた家鴨あひるの背を追い求めるかのように。

 

「引き留めて悪かったな、サイ。ここから200歩だ。好きに歩け。そんだけ歩けば、俺以外ナガラの場所が分からなくなるはずだ」

「あーい」

 あいまいな返事をしつつも、踵を返し森へと足を踏み入れる。

「よし、他の奴らは後続だ。先導のサイから10歩以上離れるなよ」

 先導と後続、鳩が行動する際の基本だ。昨日はトキが先導の役割を担ったが、今日から3日間はサイが実践することになる。

 本来は帰巣本能に導かれる者が先導、そうでないものが後続となりその後を追う。そうやって目的地へと両者は到達することが可能になるのだ。

 しかし、今回の渡りにおいては状況が異なる。1人の先導に対して、後続が3人。トキを加えると4人だ。

 足の赴くままに歩く先導からはぐれないよう、追尾する力を身に着けることもこの実習の目的なのだ。


「後続のお前らにも帰巣本能に導かれる感覚はあるはずだが、それは昨日俺の後に着いてきた時も同じだろう。今、先導に立っているサイは昨日よりも強く導かれている。先導と後続にはそういう差もあるようだ」

 先ほどのトキの言葉を借りれば、迷わそうとする千鳥に抗う力が帰巣本能の本質であるはずだ。

 先導という案内役に従えば、千鳥に抗うまでも無いと言ったところだろうか。

 

「ここらでいいだろう。サイ、最初の課題だ。森のを見つけろ。道中、食えそうなもんが落ちていたら拾えばいいが、食うのは隙間に入ってからだ」

「わかったよ……」

 サイは露骨に嫌そうな顔をして見せる。

 

 隙間、というものもユミが感覚的には理解できていない概念の1つだ。

 キリをラシノから連れ出したあの日、試すようにキリの手を離そうとした。森の脅威に気づいたのはその時だった。キリの号哭が今も耳に残っている。

 イチカの洞穴の近くまで来ると、手を離してもキリは怖がらなくなった。その他、イチカ近くにある川は分かりやすい例だが、キリが怖がらなくなる領域は森の中に不規則に点在していた。大きさも様々なその領域であるが、それが森の隙間だ。

 ユミ特有のもりす記憶の力によるものなのだろうが、彼女は隙間に入ったところで隙間でない領域との区別がつかない。主にキリの用足しの為なのだが、隙間を見つけるのには彼の協力が必須だった。

 森の脅威である千鳥は人を迷わせ、惑わせる。

 千鳥に心を惑わされるのは帰巣本能を持たない17歳未満の子供だ。そして誰もが――ユミは除かれるのだが――千鳥に道を迷わされる。その結果、決して記憶に刻まれることの無い景色が森に混沌と広がっていると感じてしまう。その状況は森を歩く者に緊張感をもたらす。鳩もそうでない者も同様だ。

 森の隙間に足を踏み入れると張りつめていた緊張感の解ける感覚があり、これによって隙間の存在を感知することが出来るのだ。


 ユミが不思議に思っていたことではあるが、孵卵終了の目安は3日間から10日間とされている。キリの様に森を恐れるのであれば、それだけの日数を森の中で過ごせることに違和感を感じる。しかし、その問題も隙間の存在を考慮すれば解決する。

 発狂しながらも当てもなく歩き続ければ、偶然にも隙間へ踏み入ることはあるだろう。そこで暫しの休息を取ることは可能だ。

 しかし課題達成の為には、隙間から足を踏み出さねばならない。とは言え恐怖のあまり、その一歩を踏み出せないものの方が多いはずだ。

 隙間の中でしばらくその場をやり過ごしたとしても、心身共にいずれ限界が来る。それが孵卵の目安とされる日数なのだろう。

 やはりユミがイチカの洞穴で長期に渡り生活をつづけたのは異常なことだったのだ。

 

 隙間に関して、一般的な鳩とユミとの間にもう1つの大きな違いがある。ユミが再び同じ隙間へと戻ってくることが出来るのに対し、他の鳩ではそれが不可能だ。森へ入るたびにどこかの隙間を探さなければならない。

 隙間を発見できるのはほとんど偶然だ。あっさりと見つかることもあるが、見つからないまま一日中緊張感を抱えて歩き回ることもある。

 現在、サイが顔に嫌悪感を浮かべながらも歩き続けているのは食に対する渇望のせいだろう。ふらふらと歩を進めては、木々の隙間に生えているキノコなどを拾い上げ、一瞥しては無造作に懐へと突っ込んでいく。トキの指示では隙間についてから食す段取りになっているのだが、放っておいたらそのまま口に入れてしまいそうだ。


「それとサイ、あまり帰巣本能に頼りすぎるな。渡りの最中にトミサへ辿り着いちまったらその時点で落第だ。先導に立っても、帰巣本能に抗うことも覚えろ。その意味は……、お前なら分かるはずだ」

「ああ……、例えば行く先に危険な獣が現れた時、迷わず逃げる。その判断ができるようにな」

 サイの背筋が一瞬ピンと伸び、きわめて真摯な口調で答えた。

「そうだ。それでいい」

 トキも真剣な眼差しで応える。

 

 そんな殊勝な態度も束の間。すぐにサイは覇気を無くしてしまう。

「サイ……」

 飢えに喘ぐ彼女の様子を見て、テコは手を伸ばす。

「ダメだ、テコ。今はあいつから一定の距離を保ったまま、はぐれず着いていくことが課題だ。昨日みたいに手を繋ぐことは許さん」

「ふえぇ……」

 いつに無く厳しいトキの言葉にテコは弱気になる。

「だってぇ……、トキ教官がお互いに助け合えってぇ……」

「ああ、そうだ。だが手を繋いだところでサイの助けにはならん。今お前にできるのは、あいつからはぐれず食えそうなもんを集めることだ」

「うう……」

 テコは肩をわなわなと震わせる。がっくりと項垂れているためユミからはその顔を視認できないが、きっと涙をこらえようと歯を食いしばっているのだろう。

 

 テコのことを見ていると、どうしてもキリのことが頭をよぎる。

 ユミの孵卵の時には、キリは親元を離れ意中の人の傍で暮らしたことになるのだが、それもテコと同様だと言える。

 

 もちろんキリにも歳相応の未熟さはあったが、出会いは目隠しされたユミを助けたところから始まる。

 そしてユミも、アイの魔の手からキリを逃がすためその手を引いた。既に助け合いが始まっていたと言える。

 先日ソラとともにラシノへ辿り着いた際には、ただならぬ剣幕のアイに直面しキリを放っておけないと思った。

 しかし、結果的に助けられたのはユミの方だった。

 キリの眼に込められたユミを守ろうという思い。もう、可愛い存在じゃない。ユミにとっての英雄だ。

 今、手を伸ばしてもキリに届かないのは、単なる距離のせいではない。アイと仲良くなろうというその決意。ユミが追いつくまではに迎えに行くことなど叶わない。今のユミにとってはそれは、自身の欲求の為の行動に過ぎないのだ。


 対するテコは、助け合いの意味を根本から理解していない。トキの指摘通り、テコの行動はサイの助けには繋がらない。テコがただ、手を繋ぎたいだけなのだ。

 ユミは迷う。例えば今ここでテコの手を取れば、それは彼の助けになるのだろうか。

 前提として、ユミはサイの代わりにはなれないはずだ。テコのことをキリの代わりとみなすことが出来ない様に。

 そしてサイの代わりになれたとして、安易に手を取ってしまってはテコの課題を邪魔することになりかねない。

 ユミは伸ばしかけた手を顔の前まで持って行き、じっと見つめた。

「ユミ、手、繋いでやろうか?」

 検討外れの提案をしてくるギンの頬を、引っ込めかけた手で打った。

 

 ――――


「よし、よーく頑張ったサイ。朝飯……、いやもう昼飯か。ガハハハッ! たんと食えよ」

 ようやく見つけた森の隙間。大の字になって寝転がるサイに向かってトキが声をかける。

「テコ、お前もよく頑張った。サイのことを助けてやってくれ」

「サイぃいいい」

 テコの頭を撫でてやろうと、トキが手を伸ばしたのだが、すんでのところでかわされる。テコに反抗の意図があったのかは定かでないが、トキのしょんぼりする様子が見て取れた。

「俺、嫌われちまったかな?」

「トキ教官、この程度でめげてちゃダメっすよ」

 既に痛みも引いたはずの頬を撫でながら、ギンは同情の意を表した。


「食い物、食い物をくれぇ」

「頑張ったね、サイ」

「ああ、ありがとう……。頼む、火をつけてくれ。理性が残っている内に……」

「任せて!」

 そういうとテコは肩に掛けていた藁籠から火打石と火打ち金、火口ほくちを取り出した。

 サイは絶え絶えとする意識の中、自身の懐をまさぐっていく。

 そして寝ころんだまま、後から傍にやって来たユミへ拾得物を次々に渡していく。いつの間にこれだけ集めたのか、ユミの腕の中へ茸を初め野草や木の実の類があれよあれよという間に溢れ返る。ユミ自身が拾ったものを取り出す暇がないほどに。

 ギンもしたり顔で木の枝を抱えてやってきた。その間に、火口へ火種を移すことに成功したテコへとその燃料を渡す。


「どうだ、サイ。仲間の協力あってのもんだろ」

「ああ……、義兄さん。痛感したよ。七班の姉貴分になってやろうと息巻いてたんだけどてんでダメだな」

「人には得て不得手ってもんがある。鳩になったらそれが如実に現れる。帰巣本能の代償の影響もあるが、生まれ持った人の性質を発揮する場面が増えるからな。その内、お前のバカ力を見せる時も来る」

「はぁ……。今んとこ、ダメダメだけどな……」

 ここまで自虐的なサイも珍しい。

「ガハハハッ! サイ、この隙間を見つけたのはお前の力によるものだ。腹が減っているだろうに歩き続けたお前の成果だ。その結果、飯にありつける。皆の食べる姿を見れば、きっと自分のことを褒めてやりたくなるさ」

「ああ、そうだといいな……」

 

 ――――


「どうだ、サイ? 行けるか?」

「ああ、もう大丈夫だ。皆もありがとな!」

 胡坐をかいていたサイが立ち上がる。血色の良い顔つきを他の班員に向かって投げかける。

 帰巣本能の代償により腹をすかせたサイを満たすぐらいだ。本来的に森には生命力の元となる資源が溢れているのだ。鳩はそのことを理解し、森を利用する必要がある。

「森の中じゃあ時を告げる半鐘も聞こえんからな。正確な刻限は分からんが、昼過ぎと言ったところだろう。次の課題は寝床を探すことだ」

「寝床か……」

「ああそうだ。テコ!」

「ひっ!」

 突然指名されたテコは声を裏返す。

「な、なに……?」

「……まあ、そうビビらないでくれ。寝床に適した条件はなんだ?」

「え……、えとえとぉ……、えーっと……」

 昨日もトキの問いを受け、テコは動揺を見せてはいたがそれ以上に困惑している様子だ。

「うーん、えー……」

 テコの顔は赤く染まり、上目づかいにトキを見る眼には涙が溜まり始めている。

「テコ、難しく考えなくていい。大事なのは危険を避けることだ。森で怖い物はなんだ?」

「え、えと……。トキきょうかん……」

「なんだと?」

 トキはテコに向かって顔をぐっと近づける。

「!!」

 声にならない声を発したその小さな体は、身動きが取れなくなってしまっていた。


「義兄さん!」

 テコの視界からトキの顔がふっと消える。その巨体は真横へ吹っ飛び、膝から崩れ落ちていった。サイが飛び蹴りを食らわせたらしい。


「加減はしろ! サイ!」

「加減しなきゃ死んでるよ!」

 トキをきっと睨むと、テコの体をぎゅっと抱き締める。

「大丈夫だからな、テコ。一緒に乗り越えような」

「サイぃいいい……」

 テコは涙を流しながら、サイの腰へと腕を回す。

「サイ、あまり甘やかさないでくれ……」

 腰を抜かした体制のまま、トキが呆れたような声を発する。

 

「なあ、ユミ」

 どうせ碌なことは言わないだろうと思いながら、ユミはギンに眼をやる。

「ユミも泣きたくなったら、オレの胸へ飛び込んできていいからな!」

「……」

「ユミ……、さん?」

 初めの内こそ軽蔑の眼を向けていたユミだったが、はぁと大きなため息をつき、サイとテコの元へ駆けて行く。


「サイ、の男の子が可愛いのは分かるけど、それじゃテコの為にもならないよ」

 ギンにも聞こえる様な声量で、「年下」を強調して声をかける。

「む……、それもそうか……」

 その返事とともに拘束を解かれたテコは、恨めし気にユミを睨んでいた。

 

――――

 

 ユミが孵卵で過ごしたイチカの様な洞穴が寝床としては理想的ではあるが、そんな都合の良い場所へ辿り着けることはほぼない。例によって森の隙間であることが前提だが、その場所の安全性と探索者の体力、さらには刻限などを考慮し、ある程度の場所で妥協するしかない。

 サイの先導の元、一行が辿り着いたのはちょっとした広間になっている場所だった。その広間には敷き詰められるように、落ち葉が厚く積み重なっており、その上に寝転がっても地へと体温が奪われにくいだろうと判断したことが決め手となった。

 昼食時と同様に夕餉を済ませ、各自が持ち寄った薄手の毛布をかぶり、早々に体を横たえる。男3名と女2名それぞれが一塊になるような位置関係だ。疲れてしまった一行に、就寝前の談笑などする余裕はなかったのだが、少しでもギンから離れた場所へ寝床を確保しようとするユミの姿は笑いを誘っていた。

 

――――


「サイ、サイぃ……」

 すっかり寝静まっていたはずなのだが、テコの声を聞きユミは瞼を開く。仄かな月明かりの下、テコの泣き顔まで視認することが出来た。

「ぐがー」

 一方の隣で眠るサイは大いびきをかいて熟睡中だ。

 さすがに放っておけなくなったユミは、上体を起こしテコに声をかける。

「テコ? どうしたの?」

「ユミ……。おれ、帰りたい……」

 テコの肩は震えている。

「帰りたい? トミサに?」

「違う……。モバラに」

「モバラ? テコが生まれた村だよね」

「うん。近くにある気がする」

 鳩は帰巣本能に導かれる方向と、ある程度の距離が分かるそうだ。

 トミサには4つの門が設置されているが、目的地へ赴くのに最適な門の下をくぐる。

 この渡りでナガラへ発つ時に通った門と、テコがトミサへ入ってくる時に通った門が同じであることを考慮すると、モバラが近くにあっても不思議ではない。


「今日、トキ教官に怒られて……、それで悲しくなって……」

 サイが食への渇望により帰巣本能が強く発現したように、テコの悲しみが村へ帰りたいと言う思いを増幅させているのかもしれない。これがテコの代償なのだろうか。

「モバラにはどのくらいでつきそう?」

「多分、1刻もかからないくらい」

「1刻かぁ……」

 ユミは考える。自分には何故もりす記憶が与えられたのだろうかと。

 日中、トキに叱られ悲し気な様子のテコへと手を伸ばそうとしたが、躊躇った。彼の為にもならないし、サイの代わりにもなれないと思ったからだ。

 しかし現在、テコは帰郷を強く望んでいる。そしてユミには、サイも持たない才能を有している。

 

 ユミはやがて大きく頷き、テコに向かって飛びっきりの笑顔を見せた。

「私と抜け出しちゃおっか!」

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