第五章 ドリームフェザー 崩壊まで一日
第五章 ドリームフェザー 崩壊まで一日
優華たちが自室で休んでいるととてもどでかい音が聞こえた。
バイクは何か嫌な予感がすると思うので、がま口にお願いして、別の場所へ移動してある。
それは魔物の足音だ。優華はすぐに黒い両腕から双剣を作り出した。それに本気なのか。
黒右腕は黒赤のオーラ。煉獄の炎をモチーフにしているのだろう。
黒左腕は黒黄のオーラ。地獄の雷をモチーフにしている。
すぐに優華は黒い双剣を手に持って、窓を蹴り破った。
バリーンという音が聞こえ、すぐに優華は窓から見た。
すると、優華は”最悪なものを見た”と表現する顔で前を見る。
なんせ、それは大槍二丁を持った男性と胸に眠っている女性の顔が突き出ている魔物〈いつまでも二人で〉であった。
いつまでも・二人では二つの大槍を思いっきり投げようとする。
しかし、早いのは優華だ。優華は炎の黒い剣を突き出すと業炎の炎弾が飛んできた。
相手は怯み始める。
優華は窓から飛び降りて、着地。すぐに相手の懐へ潜り、脚を切り付けた。
転ぶことはなかった。相手は二つの大槍を振り回し始める。
さらには魔物は優華を突き刺そうとする。けど、優華はその攻撃をいなして、右手に持つ大槍を突きそうとする。
しかし、優華は双剣を弾き飛ばし、追撃として、クロス斬りで相手の右脚を切り付ける。
その上から、文子が重装備でミサイルをぶっ放した。
相手はその場で動くことはできなかった。さらにバズーカ砲で相手を怯ませれ、優華は高くジャンプして、空中で双剣を連撃する。
けど、相手は一旦距離を取って、大槍に魔力を溜めて、それを放った。
「―――! あいつの技か……」
優華にはそれがわかる。秀がいつも使っていた魔法【ゲイ・ボルグ】。絶対命中の魔法だ。
優華はめんどくさそうにした後。呼吸をする。すると双剣が黄色と赤色に染まり、同時斬りで大槍の魔力を打ち消した。
「【浄玻璃の鏡双剣】。お前の罪を裁いてやる」
冷徹な顔で優華はそういうと、すぐに業火に燃える剣で相手の胴体に切り上げる。すると、相手の体は鎖で拘束される。
浄玻璃の鏡双剣は相手がしたことがこの双剣で分かる仕組みだ。
大抵の魔物は殺人罪&強盗罪なため。無数に斬られ、強盗罪なら両手を奪う。
恐喝罪と詐欺罪なら、舌を切られ、強姦罪は相手の○○を取られ。強要罪は身体強化を奪われ、監禁罪なら鎖を縛り上げるのである。
このモンスターは命令で縛り上げ、部下の休みも取らせなかったことで強要罪と監禁罪であった。
相手の能力は奪われてしまい、動けなくなった。
動くことができなくなるいつまでも二人。しかし、女が目を覚まし、咆哮を上げる。
咆哮をあげると、鎖が壊れ、能力低下はリセットされた。
さらに魔法を唱え、炎魔法を唱える。
しかし、上から安楽満と音々。それにスサノオが一斉に切り掛かった。
スサノオが地面に付いたと同時に抜刀で相手を切った。
斬ると同時に斬撃が飛んできた。相手はその場で崩れる。
最後に優華が【断頭の死斬】で首を切り、相手は消え去った。
「―――。あいつ。最後まで俺たちを裏切るか」
優華はむかついた顔で見る。そこには秀が倒れていた。
頭が取れて、首から大量の血が流れ始める。
「優華さん」
優華に対して、同情をする安楽満。こんな状態でギルド長を殺したからだ。
だが、それを咎めることはない。なぜなら、メインストリームはもう廃れてしまったゴーストタウンだからだ。
その理由はこれである。
大量のモンスターが押し寄せてきた。
「優華さん!」
「優華殿!」
「優華!」
「優華さん!」
みんな優華を呼ぶ中。優華は揺られることもなく、こう告げた。
「野郎共!! 奴らの思うようにするな!! こいつらにけじめを付けねえとな!!」
優華は冷静な顔でそういい、みんな戦いに入ろうとした。
その時だ。
突然現れた一角で小さな角がある頭をして、先進黒紫色の鱗をした。全身棘を纏った。後ろに鬣を生やした凶暴なティラノサウルスのようなモンスター〈デビル・ホーン〉であった。
しかし、今までのデビル・ホーンとはわけが違う。鬣、角、鱗は真っ黒に染まったデビル・ホーン。
優華たちはこいつらに挑み始めた。
魔物図鑑
いつまでも二人で 属性 炎と光
カップルを媒体に使った儀式で作ったモンスター。仲がよければ仲が良くなるほど強い個体が生まれる。
儀式に使った対象者と同じ魔法や属性を使う。
デビルホーン
属性 雷と闇、さらに見せていなかった炎
ティラノサウルスの姿をした。一角で小さな角がある頭で、全身黒紫色の鱗をした。全身棘を纏った魔物。さらに後ろには鬣があるが、実はこれは発電性が強い。
性格は某モンスターに出てくるあの悪魔と同じくらい狂暴。食べることは少しだけあり、しかも眠ることがなく、ただひたすら暴れる破壊の化身。
頭についている角を剣みたいに振り回し、口から黒雷や黒炎のブレスを放ち、さらに棘を飛ばす。
この棘は相手を射殺するほどの殺傷力がある。
怒ると鬣が逆立ち、さらに口から黒い雷と炎が漏れる。
この状態は絶対に近づいたら、即負けるほどの攻撃力を持つ。特にボディプレスは地面についた瞬間。電気が走る。
これが暴れると被害も大きく、兵隊だけではどうすることもできない。
ただ極稀に血を大量に浴びた《怒り狂うデビルホーン》がいる。
こいつは返り血を浴びたせいで、全身が真っ赤に染まり、常に帯電や高温を発する。しかも怒れば、両目に黒い炎を纏い、攻撃スピードも突進した後のビームも出してくる。
次回 ドリームフェザー 完全崩壊
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます