ペット・ショップ・ボーイズのドミノ・ダンシングが聞こえる

ラッキー平山

ペット・ショップ・ボーイズのドミノ・ダンシングが聞こえる

ペット・ショップ・ボーイズの

ドミノ・ダンシングが聞こえる


青い空が門になり

ひらいて落ちてくるそれは

狂うもの拒まず白目むいて

悪魔のように

「ショウの始まり、こんにちは」


さあ今から

爆弾そっくりの奇跡、アルマジロ%

丸まって歌っても

上目の聖歌は不発弾


ぼくとあなたの

あなたとぼくの

まっくらとまっさらを

手でつないで握手になった


和解 若い 輪っかい もっかい

苦しいお洒落 絞め殺すほどのネックが

唯一の隠し玉にキズ つけあって果てて

別れる 戻す やっぱ切る


友達はつまらない

セックスしないなんて

家族より酷い


無理やりは警察

逃亡は中東

生涯で一番まずいぞ


仕方なく傭兵

ハマって世界を飛び飛び

どこぞの奥地であの世

君はいまどうしてる


どうでもいいが

十五年に一度は思い出す

君はいま

どこでなにしてる


私はいま浜辺で女と

ペット・ショップ・ボーイズの

ゴー・ウェストを聞いてるよ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ペット・ショップ・ボーイズのドミノ・ダンシングが聞こえる ラッキー平山 @yaminokaz

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ