第2話 創作者さんに読んでほしい漫画

 マイナー作品なんですが、個人的に刺さった漫画で『描かない漫画家』というのがあるんですが、面白いのでオススメです。


 最初タイトル見た時は、某漫画家の事かな? と思ったんですけど違いました。


 内容をざっくり説明しますと、漫画専門学校に通う主人公のお話なんですが、この主人公というのが口だけはデカいというか、自分は天才で将来は週刊少年ダンプの売れっ子漫画になると豪語してるんですよ。


 でも主人公、実は漫画描いた事ないんですね。


 いや描いた事ないんかーいってツッコミたくなるんですけど、でも皆さんも経験ありませんか? 自分の頭の中で作ったストーリーを「メッチャ面白い、俺天才かも」と思った事は……


 ちなみに私はあります。あるからこそ主人公に共感羞恥というか、イタタタってなって悶えました。


 しかもね、主人公は何だかんだ言い訳して漫画描かないんですよ。というかまともに絵も描けません。なのに努力もしないで俺は天才だとか俺のネタをパクったとか言っちゃう痛い人なんですよ。


 ここだけ見ると不快感しか感じないと思うんですけど、この主人公たまにいい事言うんですよ。それがまたカッコよく描かれていてなんか嫌いになれないというか、普段とのギャップが面白いんですよね。


 とまあ序盤はギャグ調で進んでいくんですけど、4巻くらいからシリアスな話になっていきます。


 周りがどんどんデビューしたりするなか、自分はニートでネームひとつ描いた事がない。そういった中、主人公が徐々に焦りを感じていく様とか読んでて心抉られんですけど、それがまた面白いんですよ。一部の人には劇薬というか拒否反応起こすかもしれませんが……


 最後このダメな主人公がどうなるのか興味がある人は是非読んでみてください。

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