第4話 普通の人は、こんなにも素晴らしい!

 普通の人ってすごいんです!


 何しろ、「世界と繋がっている!」それが普通の人なんですから。


 私のように透明で分厚い膜があると、世界と断絶されてしまいます。


 ですので、あらゆる情報が遮断されて、入ってこなくなります。


 すると、本を何度も読み返さないと理解できなかったり、他人の気持ちが理解できなかったりします。


 ですが、普通の人は、世界中と繋がっている!(そういう言い方しかできません)


 だから、相手が無意識に求めることが分かって、コミュニケーションがうまく取れて、普通に会話ができます。


 また、本を読んだりしても、一度読んだだけで、内容が頭に入ってきます。


 テレビの内容も、いっぱい入ってくるので、楽しむことができる……!!


 普通の人たちは、世界と繋がっています。

 それは、なにも物質的な繋がりだけではなく、目に見えないあらゆるものと繋がっているようです。


 私は、透明な分厚い膜で断絶された世界にいるので、物事が入ってこなく、テレビの内容も、かなり集中しないと、分かりません。


 極端な話、膜があるせいで、読書でもテレビを見るのでも、自然と入ってはこないし、すごく力がいるため、疲れている時には、テレビも見れない状態になってしまいます。


 普通の人って、だから普通に難しい仕事をこなしたり、色々なことが分かっていたりするんだなって理解し、普通の人が羨ましくなることがあったりします。


 

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