第4話

「ほらっ一緒に行こう」彼女は手を取り、僕の知らない友達の前に連れていき、いつの間にかたくさんの子供を巻き込み、僕も久しぶりに誰かとあそんだ。だがそんな楽しい時間は、長く続かなかった


「見つけた、あんたって子はちょっと目を離すとすぐいなくなって何で大人しくしていることができないの?そんなにお母さんを、困らせて楽しいの?」


僕は、お母さんの声を聞くと固まってしまった。怒られている内に染み付いたクセである。さっきまで遊んでいたみんなも離れてこちらを困惑した目で見つめている


「おばさん、怒らないでよ。一緒に遊ぼうって言ったのは私なんだから許してあげてよ」涙目で僕の為に訴える彼女にこの時子供ながら惚れたのかもしれない

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