第2話

「ほら、水分しっかり取っておきなさい。さっきまで外にいたし、あんたいつも水分足りなくてぐったりするんだから」飲みやすいように常温の水分を用意してくれることに感謝していただく。

 体はやっぱり喉が乾いていたようで、ごくごくと飲んでしまう。なんか視線を感じるのでそちらを見ると里保がこちらを呆れたように見ていた。しょうがないだろ昔からあまり水分とるタイプじゃなかったなら乾きに鈍いんだよ。


「全くどうして私があんたの世話なんかしてるのよ。しっかり自分のことは自分でやんなさいよ」


「はい、さーせん」


「あの子がいないから仕方ないけど本当にしっかりしてよね」


なんだかんだと、世話を焼いてくれる彼女には感謝しかない。その分頑張るとこは頑張らないとな。


「じゃっ私は席に戻るから今日も期待してるわよ」


「あーそうだな、期待されたなら頑張らないとな見といてくれよ。あいつの為にも気合入れてやるよ」


手を握りお互い手を合わせる。気合は十分だ。

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