小野雅斗の話
俺達はいつでも会えると思っていた。学校に来れば誰一人欠けることなく出席し、にやにやしながら悪巧みをする、そんな幸せな時間を共有できる。
そんなことができるのはあの頃だけだったのに。
俺の死刑が執行されるその前日。最後の晩餐。俺の願い、俺の希望は、あいつらと桜を見たい。
俺は短い生涯の中で親友と言える人間が、三人もできた。
思い残すことは
俺の悪巧みに付き合ってくれた三人。
奏介、透夜、永太。
今まで、ありがとう。
それと、母さんごめん、もうすぐそっちに行くよ。でも会えないだろうね。俺が親父を殺してしまったから。
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