第14話

一里塚は鼻にティッシュを詰めながら後片付けをして、デザートのプリンを買いに行った。

私はその間ザっとシャワーを浴びカクシとチューをした。

一里塚が戻ってきてプリンを食べながらさぁ本題だ。

とりあえずは2人に起きた事を最初から説明してもらった。

「我々は人が人外、妖怪、UMA、精霊、神と呼ぶ存在です。多くの種族がいて、我は神隠しの化身、この一里塚も道標の1つ一里塚の化身。我らは化身一族として人と少しズレた世界であまり人と関わらずに暮らしておりましす。そして我々の人と違いは力がある事。それは人には超能力や超常現象など呼ばれております。今回の事件の始まりは我の力の源の目が奪われた事によります」

「カクシ様は化身一族でも特別強い力を持っており、他の一族から狙われる事もしばしばあった。だから私などが世話係と警護をして守っていたのだ」

「え、カクシって一族のお姫様敵存在?」

「簡単に言えばそうなります。次期党首候補です」

「そんな大事な人が目奪われるってどんな警備したんだよ?」

「それについては・・・・言い訳は出来ん。私達の落ち度だ、本来なら死して詫びる所!」

「我が止めたのです。今回の事はまだ謎が多く、原因も何の力なのかも

何も分かっていないのです。事は1か月程前、就寝していた我の両目が突然飛び出し、消えたのです」

「勿論、力の警戒は毎日隅々までしていた!・・・が力の気配もなく誰もカクシ様に接触もせずカクシ様の目は奪われたのだ・・・・!」

「何で目を?」

「我の目は力の源。一子相伝の受け継がれて来たもの。正直他の一族とは比べものにならない力の源泉なのです」

「目を持ってると何か出来るの?」

「人で言うと莫大な電力、原子力などの何にでも変換出来るエネルギーを手に入れたと思ってください。使い方によっては人の世界を含む全てを壊せる事も出来るのです」

「ヤバ」

「一族は総出でカクシ様の感じる目の気配を頼りに探してる途中だったという訳だ」

「なるほど。で目の気配を感じて私を襲った訳か。・・・・これでしょ目って」

私はポケットからあの時の目を取り出す。

「!!!・・・・それです」

「・・・・・・・・どういたらそれを返してくれる?」

「え?言ったじゃん、返して欲しければ私に尽くせって。一里塚は家事全般、カクシは私の言う事絶対聞く事!それで良いよ」

「・・・・・いつまででだ?」

「私がお前らに飽きるまで♪」

黙る2人。私はポケットに目をしまいプリンを一口含み手招きした。

「こっちおいでカクシ」

「は、はい」

カクシを膝に座らせてイキナリ唇を奪う。そしてプリンを流し込む。

「おい!?」

「んんっ・・・ん・・・・ちゅ」

「すぐ甘い声が出るね。私のプリン美味しい?カクシ」

「んっゴクッ・・・何を?波見出様・・・・」

「私に尽くしつくせ。お前の全てを使って。身体も心も、そして私のどんな理不尽にも耐えろ。そしたら私がもう一つの目探してやる」」

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