第13話

血が綺麗になった。それでもベトベトだ、またお風呂入らなきゃ。

「~~~~~!カクシ様!何故!?何故!?そんな奴の言う事聞くんですか!?」

「分からない。が、これだけは言える・・・・我はこの方をお慕いしている!」

「カ、カクシ様~~~~・・・・」

涙を流し膝から崩れ落ちる大女。そこに間髪入れずかかと落とし!

「ぐっがっ!?」

下がった顔に飛び膝蹴り!大女は後ろに倒れ込む。

「ガハッ!・・・・ウッググ・・・」

倒れる大女の腹を18回思いっきり踏みつけ、馬乗りになり顔面を掴む。

「ぐあ!あああ!ごふっごふっ!!」

「これで私の勝ちだな。・・・そんなにカクシが好きか?じゃあ少し返してあげる」

私は大女にキスをする。

「!?ん~!ん~!!んっ」

くちゅくちゅくちゅ

「ぷはっ!ちょっとはさっきのカクシのよだれ飲めたんじゃないかな」

「ハー!ハー!ハー!ハー!」

「うげぇ血の味がする~鉄マズイ~。・・・・カクシちゃん!」

「は、はい!!」

「ハイ、綺麗にして!」

私は口を大きく開け、舌を出す。

カクシは何も言わず私の舌を舐め大女の血を綺麗にする。私の口まで背伸びしてる所が可愛い。

「美味しい?」

「はい。波見出様の液と混じり美味しゅうございます」

「さてこの大女・・・・・名前なんて言うの?」

「一里塚です。我の世話係です」

「一里塚、どうする?まだやる??」

「・・・・・・・戦いにも負け、カクシ様も取られ・・・・私には何もない・・・・殺せ」

「いやぁお前は料理上手いし、戦えるから。最初の通り私に尽くせ。そしたらカクシと一緒に可愛がってやる!顔も綺麗だしね。どうだ?」

「・・・・・負けた身だ、従おう。それにカクシ様と一緒にいられるなら」

「よし!」

「波見出様、我だけならず一里塚にもお心遣い感謝いたします」

カクシが頭を下げる。

「じゃあ待ちに待った現状の説明会を始めるかー。一里塚、片付けて。そのあと食後のデザート作って~」

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