第15話

「な!何だとぉぉぉぉぉ!?貴様調子に乗るのもいい加減にしろよ!」

「それはお前だよ。歯折るぞ・・・・」

「や、止めてください!」

ピリッとした空気を感じたカクシが私に縋り求める。

「大丈夫。言う事聞けば何もしないよ」

と言いカクシの頭を撫でる。

「一里塚・・・・この方を、波見出様を信じましょう・・・」

「ッ・・・・カクシ様がそうおっしゃるなら・・・・」

「良い子だね二人共。ちなみに私のことは衣耶音さんって呼んでね。あと逆らったら私の持ってる目潰すから」

笑顔で言った。その時の二人の絶望と焦りとどうしようもない顔はとても気持ちが良かった。

私は2LDKの高校生の一人暮らしには過ぎた部屋だと思ったでしょ?それはその内話すよ。

何だかんだで23時を過ぎていた。私は自分の部屋でカクシを抱き枕に寝た。一里塚はリビングのソファーに毛布で。

朝 7時過ぎ コトコトタンタンという音で起きた。まだぐっすり寝ているカクシを起こさないようにベッドを抜け、キッチンへ。すると一里塚が朝ご飯を作っていた。

「おー言ってないのに感心感心」

「貴様が家事全般をやれと命じたんだろ」

「そうだけど自発的なのはポイント高いよ~。でも・・・・・」

私は力の限り一里塚の脇腹を殴った。

「ガハッ!アアア!・・・・何を・・・?」

「衣耶音さんだって言ったろ・・・・あと敬語使えよ・・!」

「ふぅ~ふぅ~・・・はい、すみません衣耶音さん・・・」

脇腹を抑えて悔しさを押し殺すように言う一里塚。

「よしよし。あーあとこれ着て。あ、服脱いでね」

「?」

皆さんお分かりだろう!そう裸エプロンである!

「な、何だこれはーーーー!?」

「知らないかぁ人の世界だけの文化なのかぁ」

「これが文化!?」

一里塚は背が高くスタイル良い。胸はDは最低ある。くびれもあるし足もスラッと長い。世話係としていつも動いているからなのか無駄な肉がない。

「いや~似合う似合う!家にいる時は常にその恰好でいてね」

「何だと!?」

「逆らうなって言ったよね・・・・・あと何回言わせんだ、敬語!」

私は裸エプロンでむき出しの一里塚の尻を掴む。

「ひゃ!」

「返事は?」

「は、はい・・・衣耶音さん・・・」

プルプルと震える一里塚。弾力もあるし肌触りも良い尻。朝ご飯の前に味見しようかな?考えているとカクシが起きて来た。

そうだあれをしよう!

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