第5話

私の叩いた頬を擦りながら幼女は答える。

まず、この世界には妖怪、お化け、YUMなどなど、人間が想像上の生き物という生物が本当にいるらしい。そこを基盤にして

円陣―現実世界の中に作る異世界。時間も何もかもが止まっている。一種の結界。何を円陣に入れるかは円陣を作った者次第。

目―幼女の目。特殊な力を持った幼女の力の源。

幼女―神隠しの化身。

だ、そうだ。そして・・・・

「わ、我はある者に両目を奪われました。目的は正確には分からず、我の力が狙いだったのではと・・・・奪った者を仲間追い、その時我の両目はこの東京のどこかに紛失しました。我は自分の力の気配を頼りに目を探してる途中でした。」

それで、目の気配を感じて、円陣を作り(幼女の仲間が)円陣に入れた条件に合った私に接触してきた訳らしい。いい迷惑だ。

「あの、い、いきなりの事は謝ります。なん!何でもします!だから目を返して頂けませんか!?」

深々と土下座をする幼女。

それを見てまた頭を踏みつけたくなった。それとも顔面を蹴り上げる方が良いか?

なんて考えてると電車の窓ガラスが割られ、誰かが飛び込んできた。

「貴様―――――――――!!!カクシ様に何をしてるーーーーーーーー!!!!?」

パット見、170cm超えのポニーテールの弓道部とか剣道部にいそうな雰囲気の女。

「一里塚!!!」

とりあえず、幼女が頭を上げたから頭は踏もうと思った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る