第2話 隣国でのバス無料乗車など。
これも東南アジアでの話だ。
あの同年代の集まりがキッカケで友達ができた。
そのおかげで、私の生活は華やいだものになった。
流石に英語が拙すぎるので、親戚にぶち切られ、語学学校に通うことになり、私は仕事、学校、遊びと楽しんだ。
遊びといっても健全なものだ。
友達になった女性は、賢くて、何カ国も話せる人。
日本人の友達も多くて、一緒に飲んだり食べたりした。
そんな中、住んでいる国の隣国に行くことも多くなった。
当時隣国の物価が半分だったので、なんでも安かった。
友達と私は髪を切りにいくことにした。
そこで、私は、ヘアスタイリストに髪が多いのは、「味の素」を食べてるからだね。だから日本人の髪は多いんだ、と訳がわからないことを言われた。
でも腕は良くて、気に入った髪型にしてもらった。
それからも、隣国へはよく行った。
どれも友達と一緒だけど。
観光にも行き、そこで立派な
その帰り、よく覚えてないのだが、友達がいきなりバスに乗った。
そして目的地の近くまで乗せてもらったのだが、無料だった。
友達に聞いたら、タダで乗ってもいいと言われたらしい。
友達は、隣国の言葉も話せるスーパーレディで、改めてすごいと尊敬してしまった。
それからも彼女との交流は続き、忘れられない経験をした。
そのうちの一つが隣国から今住んでいる国の間を歩いて渡るというものだ。
旅の目的はそれではなかったのだが、ご飯を食べてお酒を飲んで帰る段階で、最終バスが出ていることに気がつき、深夜のタクシーは危険すぎるということで、歩いて戻ることにしたのだ。
あの時、酔っていることもあって、ハイテンションで、笑いながら橋を渡った気がする。
隣国の話ではないのだが、住んでいる国で、これまたバスの最終便を逃して、海岸から家の近くまで歩いて帰ったことがある。
五時間ほど、友達と歩き続けて、疲れが溜まってくると最終便を逃した怒りをお互いにぶつけたりした。夜が明け、街の姿が鮮明になると達成感がみなぎり、友達と笑い合った。
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