第2話 幸先不安

 ......かれこれ何時間この紙と格闘しただろうか、どれだけ勉強してきても本番になればなす術なく朽ちてきたこの俺が今とても調子がいい。


そして試合終了の合図が部屋に響き渡る。


疲れた眠たい帰りたい、と周りからぞろぞろ聞こえてくる。


玉尾「やっと終わった〜!これで受験も終わりかー、なんかそれはそれで寂しいなー?」


玉尾がハイテンションでこちらに向かってきた。寂しい?どこがだよ、やっとこの地獄から解放されるんだ今すぐにでも家に帰ってゲームでもしていたい。だがそうもいかない

今日は受験が終わった後にこの3人で打ち上げをしようという話になっているのだ。


『タカちんは?』


「あー、タカならあっちで女子と話してるよ?」


俺は目を丸くした、タカちんは昔から良く言えばおとなしく悪く言えば社交性がどこか欠けているような人間だった。そんなタカちんが女子とあんなにも笑顔で楽しそうに話すなんて信じれない話なのだ。少ししてタカちんがこちらに戻ってきた。


玉尾「お前珍しいなー!女子とあんな楽しそうに話しちゃって」


タカちん「そうかな、そんなことないよただ趣味が同じで会話が弾んだだけさ」


ピロンピロン♪っと誰かの携帯が鳴った


玉尾「ん、?誰か携帯鳴ってないか?俺、じゃないわ」


タカちん「あーごめん僕だ、さっきの女の子からだよちょっと行ってくる。」


僕も玉尾も唖然としていた。彼が女子と親しげに話して連絡先もgetだと?そんなことがあっていいのか、否答えは俄然noだ。戻ってきたらあの裏切り者を一度引っ叩こうか。

受験よりも危険なものはすぐ近くにいたのかもしれない……………


「受験お疲れ様っ!はいこれ!どっちが好み?」


心臓が止まるかと思ったという比喩は良く作ったものだ。心臓が悲鳴をあげている。

振り向くとそこにいたのはユミだった。右手にカルピス、左手につ⚪︎べが載った麦茶があった。普通緑茶と麦茶の組み合わせとかじゃないのかなと思いながらカルピスを手に取り

『ありがとう』と一言添える。

蓋を力強く開け、ぐいっと一口喉に流し込み疲れた体と脳に糖分を行き渡らせる。


ユミ「へへ、いい飲みっぷりだねぇ」


どこかうれしそうな顔をしながら彼女もお茶を一口飲んだ。


ユミ「ねぇねぇ、連絡先交換しようよ!10何年ぶりの奇跡の再会しちゃったんだからこれってなんかの運命だよきっと!」


彼女は笑いながらきっと冗談まじりな顔をしてQRコードを差し出してきた。

スマホを取り出し読み込んでいると彼女から「この後なんか予定あるの?」と聞かれた

打ち上げのことを言っていいのか迷っていると「なんかあるんでしょ、教えてよっ」とさらに追い討ちがかかる。


『こいつと後もう一人と打ち上げ行くよ、だから今日は無理だ』


あぁ、言ってしまった。嫌われないだろうか?そんな妄想が脳内を蔓延る。

でもこれに関しては仕方ないのだ。こんなとこで再会するとも思っていなかったし今日は元々予定が入っていた。中2の時に3人で打ち上げを強いようと話していたのだ。

そうこう思っているうちにスマホの着信音が鳴った。可愛いうさぎのスタンプが送られてきた。


玉尾「え、なに俺だけかよ、お前らなんだよ女の子と連絡先交換しやがって………許せねぇよなぁおい、うぅぅ………」


ユミ「君名前なんていうの?私はユミ!話聞いてたかな?えへ。君も交換しようよ!」


玉尾「いや気ぃ使わなくても大丈夫っすよ…なれてるんで…まぁでも交換くらいしといた方がいいよねへへ」


少し気持ち悪いがまぁこれで玉尾も落ち着くだろう。ユミと玉尾が話しているとタカちんが戻ってきた。女子一人を連れて……………


『おいタカちん、その女の子どうしたんだよ?』


タカちん「あ、えっと、この子打ち上げ連れてってもいい…?」


タカちんが連れてきたのは黒髪ロング、ブラックダイヤのような瞳をして微かな何かの花?のようないい匂いがしたとても綺麗な人を連れてきたのだ。やっぱりこんな世の中間違っている


玉尾「へへ、初めまして玉尾といいます〜ぜひ一緒に打ち上げいきましょう!」


早速玉尾が気持ち悪い笑みを浮かべながら承諾した。


タカちん「なら決定ですね早速いきましょうか」


おいおい待て待て俺の意見は聞かないのかよと思いながら二人の方を向いた時だった


ユミ「私も行ってもいいですかね…?」


なにを言い出すのかと思いきやまたまた面白いことを。

ん、え?なんで?受験で疲れた脳を頑張って回したが意味がわからない。

受験始まる前に友達っぽいのいたよねその子達はどうしたのそう思いながら『友達は?』と聞いてみる。


「あーはぐれちゃってさ?だからお願い!私もいきたい!」


玉尾「まぁいんじゃね?人多い方がご飯も美味しいし楽しくなるでしょ!」


いや、違う。お前は女の子といちゃつきたいだけだ。そう思いながら高校を後にする。


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どーも!作者のユキです!ちょっとお話がごちゃごちゃになっってしまったかもしれませんね、始めたてのなのでどうか暖かい目で見ていただけたらなと思います🙇‍♀️

話のストーリーこれからどんな感じにしようか迷ってるとこですのでコメントでこんな展開見てみたい!!とかご要望あれば伺います!!

これからも連載頑張りますので応援コメ ハート よろしくお願いします!






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