この漆黒の世界の中で〜裏設定(ネタバレあり)〜
『この漆黒の世界の中で』を読んで頂きありがとうございました。
この作品は作者が1時間という隙間時間で書き上げた結構個人的には適当に部類される作品です。
この作品は全体を通して暗い雰囲気の作品となっています。
まず最初に主人公は自分がどこにいるのかがわかりません。
この主人公は"私"という存在の心の中にいるもう一人の私という設定で書きました。
主人公は読者の存在に気づき、もう一人の"私"を見せます。
もう一人の"私"とは現実世界でいじめられてる那美という少女です。
もう気づいたときにはいじめられていた。という設定でかなりの長期間いじめられている事がわかります。
この時点で精神諸々衰弱していて、もういつ自殺してもおかしくない状態でした。
なぜ自殺していなかったかというと心のなかにいる私という存在がいたからです。
さて、舞台は代わり自問自答を繰り返すようになります。
"私"と私がお互いの価値観を主張し、押し付け合う…
まるで現代日本ですね?気の所為でしょうか。
そしてついに"私"が壊れてしまいます。
身体の主導権を握っている"私"が壊れてしまえば必然的に私も壊れるわけです。
元々は同じ存在なんですから。
そして私は”あること”に気づいていました。
それを伝えようと"私"に含みを持たせて伝えますが…結果はご想像の通りです。
「この漆黒の世界の空が白に染まり――――」
漆黒で真っ暗な世界がその瞬間だけ白く何もなくなり…
肉体の支配をしていた"私"は世界から消え、輪廻転生に従って転生…
なのですが、魂に呪いがかかっていたのです。
「永遠に苦しみから開放されない呪い」
どんな苦しみから逃げても結局は元に戻り、また苦しい日々の始まり…
この呪いは誰にも解けない永久不滅な呪いなのです。
どんな世界に転生しても「苦しい」というものからは逃げられないのです。
あの時私の忠告を聞いていたら…などのifの世界線はいくらでも作れます。
そういう世界線を勝手に作って妄想するのも読者の役割なのかなって作者は思っています。
それを表現することで二次創作にも繋がりますし、新たな作品作りにもなります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
また作者の次回作をお待ち下さい。
それでは、また〜
この漆黒の世界の中で。 如月 愁 @yokoshu
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