第9話

「さて、次は僕だね」


「う、うん。よろしくね」


僕も美咲にやっているんだが果たして需要なんてあるのだろうか。まあ、嫌がってはいないから少なくともあるのだろう。


僕は正座して美咲が頭を乗っけてくる。何年もやっているのに未だに心臓がバクバク鳴ってしまう。

それもしょうがないよね、だって美咲がかわいすぎるんだもん。


「美咲、今日も学校お疲れ様、頑張って偉いね」


「…えへへ」


は?可愛いんだが。もう殺しにきてるでしょ。


そんなことを思ってると美咲が顔をこちらに向けてきた。


「もって褒めて?」


美咲が顔をじゃっかん赤くしながらそんなことを言ってきた。


「好き」


やべ、心の声が漏れた。これはまずいぞ、美咲にどやされてしまう。


「私も好きだよ」


「え…?」


ワタシモスキダヨ?なんかの聞き間違えかな?でもこんなに顔を赤くしてるし気のせいではない気が…。


「えへへ…言っちゃった」


美咲は力なく笑い僕の方を見つめてきた。


「翔太は…私のこと好き?」


こんな恋する乙女みないな顔されたら誰でも好きになるわ。しかもそれが美咲だからなおさら。


「もちろん好きだよ」


「えへへ」


美咲はもう一度笑い寝息をたてて寝始めた。


「やばい…美咲がかわいすぎる」


贅沢な悩みだがこれはこれできついものがある。

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