第7話 Invitation

 今日はいろんなことがあってもうクタクタ。帰ってウィスキーでも嗜もうかしラ。駅から地上に上がり少し歩くと見える丘の上に私のお家はある。一歩一歩を嚙みしめて家路につく。


 丘の中腹辺りで目の前にすらっとした男性を見つけた。

 "方面も同じだし…もしかしてミシェルさん⁈”私はほぼ確信した。

 それにしてもなんだかダラーンとしてるワ。大丈夫かしラ…

 私は気になって、足を進めましタ。彼に追いついて声を掛けると、彼はすごく嫌そうな顔をしましタ。

 "なんでかしラ。私と会いたくなかったのかナ…昨日のからかったことまだ引きずってるのかモ…”


 少しの間沈黙が続きましたが、思い切って話を切り出しましタ。

「なんでそんな元気な...

「今日の朝、大丈夫で…

 ミシェルさんと被っちゃっタ…!思い雰囲気を消そうともう一度、

「なんでそんな元気ないんですカ?」と聞きましタ。

「あ、ああ単なる寝不足です。」あちゃ~昨日私が出した紅茶のせいだワ。イケナイ子♡

「それより、今日の朝、大丈夫だったんですか?俺見ちゃったんです…」

「そうなんですか!平気ですヨ!」

 えええ~まじですカ!確かに今日私は通勤中に痴漢されましタ。私はいつもブルーラインを横浜駅まで乗って東急東横線で中目黒、日比谷線で銀座まで乗って銀座にある会社で働いていまス。その道中、高島町駅から横浜駅の一駅間の短い間で痴漢されたんでス。

 痴漢で気持ちいいなんてことは決して有り得ないことですガ、図々しいあの男を貶めるために少々色技を使ってしまいましタ♡私の渾身の演技に魅了され男が調子に乗ったのを見てすかさず私は男のモノを思いっきり握り潰しましタ。あとは慣れたもので私が繰り出す攻撃に男は力尽きてしまったんでス。これがCN:ハニーの真骨頂でス♡そして横浜駅に着いた瞬間人目を気にせず私は大声で駅員さんを呼んで男を突き出したのでしタ。その一部始終をミシェルさんに見られタ…キャアアア恥ずかしいイ♡

「助けようと思ったんですが身動きが取れなくて…でも、ジュディーさんすごかったですね!中国で一度だけ観た太極拳みたいでかっこよかったです!」

「hahahaha..」NO!もうこれ以上褒めないでくださイ!恥ずかしすぎまスゥゥゥ~


「そういえばミシェルさんは会社はどこにあるんですか?」

「俺は横浜駅東口の方にあります。そちらは?」

「私は銀座にある会社でス。」

「そうなんですか~」…

 昨日は続いていた会話が今日は続かない。彼は見てはいけないものを見たような罪悪感が、私は今になって出てきた羞恥心が沈黙を築いてしまった。再び話かけるには重たすぎる空気が互いを包んでいた。

 でも、これはこれでいい感じと私は思いました。アメリカでdatingしまくった私は日本ではそんな出会いはなく、自然と人肌が恋しかったんでしょう。彼もそんな気がしましタ。きっと昔いたgirl friendのことでも思い出しているんでしょう。心なしか、さっき彼に話しかけて横並びになったときより今は二人の距離が近い気がしまス。肩と肩が当たりそうな位。


 体感長い時間を経てようやくグランドビューヒルズに着きました。

 エントランスを抜けエレベーターホールに行くと「故障中」と書いてありましタ。

「故障してるって…」

「そうですネ、8階まで頑張りましょウ。」

 階段では縦1列になったので必然的に話はありませんでした。


 あっという間に8階につきましタ。

 ミシェルさんは階段手前側にある806のドアを開けて、私が奥側の805のドアを開けるのを見届けて「じゃあまた」と言いました。

 私は無意識に、

「今度一緒にご飯いきませんカァ?」と言ってしまいましタ。

 彼はすっかり固まって

「え?あ、、いいけ…

 私は恥ずかしさの余り返事を待たずに自分の部屋に入ってしまいましタ。

 鍵を閉め彼の部屋と接してる壁にもたれかかりましタ。


「Oh,shit...♡」



(この物語では、虚実な団体、特定の国の名前をお借し一部、信憑性が極めて低い内容を書いていますが、全て物語を楽しむ上でのフィクションですので安心してお楽しみ下さい)


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