第8話

ある日の夜

「さあて今日はここいらで終わりにして明日に備え」

バタン!

「聞いてくださいよ魔王様!」

「うわ!?ビックリした」

ミスティか。

どうしたんだろ?こんな時間に

まあ、何かあったから来たんだろうな。

「ミスティよ。何があった」

「実は……添い寝してほしくて」

は?なんて?

いまなんて?

「なんて言った?もう1回言って?」

「何度でも言います!添い寝して」

あー、聞き間違いじゃねーやこれ。

俺と添い寝?

何歳だよ君は。

添い寝に年齢とか関係ない派かなミスティは。

「1人が寂しいとかか?」

俺は、少し考えてから言ってみた。

「はい。特に最近魔王様が傍にいないと安心できなくて」

それって寂しいとかでなく軽鬱の始まりか何かかな心配になってきたぞ俺。

「そ、そうか。今日は吾輩もこれから床に就く予定だったから一緒に寝るか」

「やったー!!」

(何でこいつこんなにも喜んでいるんだ?)

ベッドにまずミスティを寝かせてから俺は寝る準備をする予定だったが

抱き枕された。

すりすりしてくる。

「すんすん」

「(また匂い嗅いでるこいつ)寝れそうか?」

「はい。なんとか」

「よし。じゃあ寝るぞ」

「はーい」

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