大都会東京シティ②
はい再びやりました。二度目の放置です。
そして今度は更に悪化しました、入院です。
二週間ほど入院し、故郷から義理の姉が来る羽目になり私は主治医からも姉からもこっ酷く叱られる事になりました。当然ですよね!
そしてこの頃から私の生活も少し変わり始めます。
通っていた教室を辞めて舞台に専念し、とにかく人脈を広げることに一生懸命になりました。実際のところはわかりませんが、その頃の私は芸事の世界ではとにかく人脈が大事だと思っていたのです。
だからどんな飲み会にも参加しました。どんな時間でも駆け付けました。
そうして得た縁は確かに私にまた違う縁を繋げてくれました。
友人と言える人とも、尊敬ができる人とも、また許せないと思える人とも出会いました。これは東京に出て良かったと思う一番のことかもしれません。
想像だにしなかった人が東京には溢れていました。
確かな天才にもお会いして、秀才にもお会いして、泥臭く必死に食らいついてる人たちともお会いしました。
そんな人たちと出会い、順調に舞台も重ねて事務所に所属しさあオーディション受けまくるぞと息巻いていた時です。
コロナがやってきました。
それまで積み上げたものが一気に薙ぎ払われたような感覚でした。
とにかく何もなかった、そんな記憶があります。
仕事も舞台も、もちろんオーディションも全てが吹き飛んだ私は家族からも連絡あり一時実家に帰省することにしたのです。
その日は春だというのに東京に雪が降った日でした。桜に雪が積もっていました。
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