第5話「初戦闘」
この盗賊団で様々なことを学びながら1種間がたった
私はお昼は短剣での戦闘訓練
夜は同じ部屋の人とそれぞれが得意なことを学んでいる
そんな生活をしながら1週間したらボスが急に
「実践訓練でリーと森に行って狩りをしてこい」
と言ったので今は森の中にリーさんと2人で来ている
スキルの聞き耳を使いながら歩くがリーさんは森の全てを知っているのか迷いなく森の中を歩く
だいたい30分ぐらい歩いた所でイノシシが1匹だけ孤立しているのを見つけた
私がどうすればいいか迷っていた時にリーさんが
「自分なりに殺してこい、何かあったら俺が殺す」
「わかりました」
私は腰から貰った投げナイフを持ちギリギリまで近づく
スキルレベルは2まで上がったが遠くからだと狙ったところに当たらないのでできるだけ近づく
あと5メートルといった所でナイフを投げる
1発目は上手く目に刺さったがイノシシも私に気づいたの私に向かって突進してくる
できるだけ冷静にすれば殺せるとはボスから聞いているので冷静になる、深呼吸を数回繰り返しナイフを構える
イノシシが向かってくるのでできるだけ冷静に避けて後ろからナイフで刺す
しっかり避けないと角が刺さって死んでしまうので慎重に大胆に避ける
3回ぐらい刺すとイノシシはぐったりしていた、私はリーさんに向かって手を振る
その瞬間私のお腹にはイノシシの角が刺さっていた
お腹を貫かれたのだ
「いやぁいやぁ、死にたくない……」
リーさんがすぐに駆けつけて来た
私の意思がだんだん薄れていく、血がなくなっているのだ
リーさんが何かを唱えているが上手く聞こえない
転生してすぐ死ぬのはいやだった
リーさんに力の限り死にたくたいと言うが意識は問答無用で遠のいてゆく
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気づいたら私は葉っぱ出てきた屋根の下で休んでいた
「リーさん…?」
「血が少ないからあまり動くな」
刺された所を触ってみる、傷口は完治しており
お腹を貫かれたのが夢のようになっている
しかし実際に刺されて貫かれているから血がなくなっているし、リーさんも私のためにお肉を焼いてくれている
「慢心だな」
リーさんから厳しいお言葉が飛んでくる
ナイフを研いでいるが私のことをしっかり見てくれている
しかしここで言い返しても何も無いので大人しくリーさんの話を聞く
「野生動物ほど死にかけになると怖いものは無い、人は死にかけると生きることを諦めるが動物は動けなくなるまで殺しにかかってくることを覚えておけ」
実際に刺されたのだが
痛いほど私の心に言葉が刺さる
「今回は回復のスクロールの上級を持ってきたがなかったら死んでいたぞ、次からは殺すまで油断をするな」
「わかりました…」
この気まずい空気が早く終わることを私は祈るばかりだった
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私が殺されかけてから2日がたった時にリーさんが
「そろそろ帰るか」
の一言で帰る準備を始めた、帰り道は私がまだ本調子じゃないのを知っているのか時間はかかるが普通の道を通って帰る選択肢になった
帰り道では特に何もなく終わると思ったが帰り道の途中で事件が起きた
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「キャァァァァァ」
遠くから悲鳴が聞こえてくる
「リーさん悲鳴、行ってみる?」
ここはリーさんの判断を煽る
イノシシの1件で私はリーさんをかなり信用していた
道のりに五分ほど走ると馬車が盗賊と思われる数人に襲われていた
「俺たちのシマだぞ」
リーさんが私にしか聞こえない声量でつぶやく
殺気マシマシだ
「どうします?」
と言った時にはリーさんは走り出していて盗賊にナイフを投げる2人ほど殺していた
血が飛び出す
私は血が勢いよく飛び出すのを見ると吐き気がした
なかなかグロい
私もなんにも出来ないが一応近くまで行く
ほとんどリーさんが倒し終わった時盗賊のリーダー見たいなのが出てくる
一瞬で味方が1人の男に殺されて恐怖の色が見える
「ここが誰のシマか分かんないようだな」
リーさんが聞く
「俺ぁ知らなかったんだ
頼む命だけは助けてくれ」
盗賊のリーダーらしき人が命乞いをする
その瞬間リーさんの後ろに生き残りが襲いかかってきた
リーさんは気づいてなく盗賊のリーダーは少しの笑みを見せる
私は反射的にナイフを走ってリーさんに行く男の首を狙って投げる
ナイフは弧を描きながら盗賊の頭に突き刺さる
刺さった音でリーさんが気づく
その瞬間盗賊のリーダーの首にはナイフが刺さっていた
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「大丈夫かシオリ」
私は帰り道はずっと暗い気持ちだった、私は1人殺したのだ
思ったよりすぐにあの男は死んでしまった
リーさんは馬車の中から1人の少女を抱えており、他の生きていた人は歩いて付いてきている
「俺も初めてはそうゆう悲しい気持ちになっただがそんなことを言ってたら俺はすぐに死んでいると思う」
「リーさんは強いからそうゆう気持ちにはならないだけだよ」
「俺は…親を殺した」
私は少し驚いた、リーさんは無口だが優しいのはこの数日一緒に過ごしてわかっていたが親を自分の手で殺したとは思っていなかったからだ
「俺の親は貴族で当時は称えられいた、しかし今のボスが俺の親を殺しに来た時に親が不当な方法でお金を稼いでいたのを知った
そのときは15歳だが剣術を習っていたから親の剣で親を背中から刺したんだ」
リーさんはこんな感じで当時の状況を説明しながら帰った
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私たちがアジトに帰ると深刻そうなボスの顔が少し明るくなったような気がした
イノシシに殺されかけた事とシマを荒らしていた盗賊を殺したこと、私が1人殺したこと、生き残りを連れてきた事をボスに報告した
「シオリは少し残って俺と話をしろ」
リーさんは部屋から出たあとにボスと2人きりの部屋になった
「初めて人を殺したな?」
「はい…今でも殺した男の顔は覚えています」
「それもあるか、だがお前によってリーは命がある
この件は感謝するだが、お前はもう少し殺した事を誇ることを覚えるのが必要だな」
私はそう言われ確かにと思ったが、少なくとも私は1人殺してしまったのだが、それによって救われた人もいる
少しは気持ちが軽くなったような気がするがまだ慣れない
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この後は部屋に戻り早めに寝ようと思ったが部屋の3人が話を聞いてくれた
特に私が人を1人殺した時の話をした時は3人とも俯いて私の心配をしてくれていた
またスキルボードの確認をすると新しい称号に〈人殺し〉と追加されていた
この4日は長く濃かった
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