【午後五時二十五分】星野 秀治
市役所の六階の打合せスペース、今日も僕――
なんで僕は毎日のように説教を受けているのだろうか。
あぁ今日もまた課長がきた。相談室で二人きり、今日はどんな説教をされるのだろうか。
今日もまた
――しかし、それはその時、それは行った。
■ ■ ■
――
――
――
――
―― 殺 せ
―― 呪 い 殺 せ
■ ■ ■
ぼんやりとした眩しさを感じて胸を見ると、名札につけている緑の
スーッと頭の中に全てのことが入ってきた。
次の瞬間には書類を叩きながら僕のことを罵っている課長が真っ二つになっていた。
何の感慨もない。ただただ殺しただけだ、蚊をつぶしたのと何ら変わらない。
上半身に少しだけ返り血が付いてしまったが、ただそれだけだ。蚊だって叩けば血が付くことだってある。
とりあえず、僕がやったことが広まるのは困ると思ったので、課長だけでなく課長補佐と係長も殺っておいた。
僕のいる企画政策課だけではダメだ、隣の電算課も殺っておこう。
電算課長、課長補佐――うむ、係長は紙の資料を持っていないからダメか。
六階は終わってしまったな、下の五階へ行くか。
建設部はまだまだ人がたくさんいる。土木課、建設部長、都市計画課、道路用水課、水道課、下水道課、合計で二十二名
電子化が進んだとは言え、やっぱり時代は紙だな。
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