第132話 25『お仕置き』

 アンナリーナが目覚めたのは、およそ2刻後。

 外はそろそろ薄暗くなってきている。


『主人様、この不届きもの、殺しますか?』


 少し眠ったことで、すっかり気分が良くなったアンナリーナは、起きてすぐに聞いた事実と床に転がるテオドールにびっくりしたものだが、案外あっさりと許してしまう。


「ん〜 熊には少し反省してもらうつもりだけど、今は転がっていてもらおう」


 ベッドの上から足を下ろし、つま先でつつく。

 ツンツンつつく、つつく。

 多少不届きな場所も足指で包み込みように擦ると、さらに不届きな状態になった。


 そして踵落とし。


「ぐえぇ」


 悶絶して白目を剥いたテオドールを見下ろして、アンナリーナはほくそ笑んだ。



「本当っに悪かった。この通りだ」


 土下座するテオドールを、ソファに座ったアンナリーナが、まだ足で弄んでいる。


「まあ……はっきり言って、私も興味がないわけじゃないし〜 許してあげる。でも、2度としないでね」


 魔力の塊が背中に落ちてきて、テオドールはカエルのように床に押し付けられた。

 アンナリーナ、実は案外容赦ない。


「これは、ひとつ貸しにしてあげる。

 “ 貸し ”だからね。

 ちゃんと返してもらうから」


 熊男はここに、アンナリーナの下僕と化した。



 今夜は消化の良さそうなクリームシチューを食べて、セトとイジにはガッツリ肉を出す。

 イジは、他のものに食べ物を取られない事に慣れて、落ち着いて食べている。

 そんな様子を見ていてイジの仲間を……ヒトガタの従魔をもう一人くらい増やしてもよいかと考える。



「【ギフト】剣術

 そして、ステータスオープン」


 アンナリーナ 14才

 職業 薬師、錬金術師、賢者の弟子

 

 体力値 104857600

 魔力値 278748568320047/278748568322048

(ステータス鑑定に1使用、剣術に2000使用)


 ギフト(スキル) ギフト(贈り物)

[一日に一度、望むスキルとそれによって起きる事象を供与する]

 調薬

 鑑定

 魔力倍増・継続 (12日間継続)

 錬金術(調合、乾燥、粉砕、分離、抽出、時間促進)

 身体強化

 探索(探求、探究)

 水魔法(ウォーター、水球、ウォーターカッター)

 生活魔法(ライト、洗浄クリーン、修理リペア、ファイア、料理、血抜き、発酵)

 隠形(透明化、気配掩蔽、気配察知、危機察知、索敵)

 飛行(空中浮遊、空中停止)

 加温(沸騰)

 治癒(体力回復、魔力回復、解毒、麻痺解除、状態異常回復、石化解除)

 風魔法(ウインド、エアカッター、エアスラッシュ、ウインドアロー、トルネード、サファケイト)

 冷凍(凍結乾燥粉砕フリーズドライ)

 時間魔法(時間短縮、時間停止、成長促進、熟成)

 体力倍増・継続(12日間継続)

 撹拌

 圧縮

 結界

 異空間収納(インベントリ、時間経過無し、収納無限、インデックス)

 凝血

 遠見

 夜目

 解析スキャン

 魔法陣

 マップ

 裁縫

 編み物

 刺繍

 ボビンレース

 検索

 隠蔽(偽造)

 従魔術ティム

 体力値供与

 細工

 再構築

 無詠唱

 悪意察知

 魔力値供与

 空間魔法(転移)

 異世界買物

 位置特定

 異空間魔法(空間接続、空間増設)

 宣誓魔法

 火魔法(火球、エクスプロージョン、ファイアアロー、ファイアストーム、ボルケーノ、インフェルノ]

 氷魔法(氷球、アイスアロー、アイススピア、フリーズストーム、アブソリュートゼロ、ダイヤモンドダスト)

 スキル供与

 ガラス工芸

 付与魔法(異空間付与、各種強化付与、各種弱体化付与、その他別途記載)

 革細工

 彫金

 雷魔法(雷球、ライトニングアロー、サンダーボルト、ライトニングバースト、ディバインスレイブ、ディスタージ、マイクロウェーブ)

 回避

 召喚魔法

 封印

 死霊魔法

 光魔法(別途記載)

 土魔法(別途記載)

 水魔法(上級、フラッド、ディープフラッド、デリュージュ、アクアブレード、タイダルウェーブ、アクアビーム、ダークストリーム)

 闇魔法(別途記載)

 緑魔法(別途記載)

 溶解魔法(別途記載)

 精密操作

 精神強化

 魔法効果拡大

 魔法範囲拡大

 威嚇

 毒魔法

 麻痺魔法

 水泳

 追跡

 馬術

 格闘術

 剣術



「【体力値供与】【魔力値供与】【スキル供与】結界

 そして【鑑定】」


 セト(ブラックリザード変異種、雄)

 体力値 2595600

 魔力値 213400

 取得スキル

 火魔法(火球、エクスプロージョン、ファイアアロー、ファイアストーム、ボルケーノ、インフェルノ)

 水魔法(水球、ウォーターカッター、フラッド、ディープフラッド、デリュージュ、アクアブレード、タイダルウェーブ、アクアビーム、ダークストリーム)

 風魔法(ウインド、エアカッター、エアスラッシュ、ウインドアロー、トルネード、サファケイト)

 氷魔法(氷球、アイスアロー、アイススピア、フリーズストーム、アブソリュートゼロ、ダイヤモンドダスト)

 雷魔法(雷球、ライトニングアロー、サンダーボルト、ライトニングバースト、ディバインスレイブ、ディスタージ、マイクロウェーブ)

 身体強化

 追跡

 結界



「【体力値供与】【魔力値供与】【スキル供与】加温(沸騰)

 そして【鑑定】」


 アマル(ジェリーフィッシュ、無性)

 体力値 1259

 魔力値 895

 取得スキル

 お手伝い

 洗浄クリーン

 毒魔法

 麻痺魔法

 防御

 加温(沸騰)



「【体力値供与】【魔力値供与】

【スキル供与】格闘術

 そして【鑑定】」


 イジ(ゴブリン 雄、隻眼)

 体力値 110

 魔力値 20

 取得スキル

 夜目

 遠見

 防御

 格闘術



「うんうん、セトとアマルは順調だね。イジはまず体づくりなんだけど……私じゃよくわからないから、早速熊男に相談してみようかな」


 熊男テオドール、アンナリーナに骨の髄までしゃぶられそうである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る