第9話 ゴールデンウィーク
時は深夜。
ぐぅぅ、とお腹が鳴る。
どうやら空腹のようだ。
ゴールデンウィークに入ったため学校はお休みだ。
そのためついつい研究に熱中してしまったらしい。
「何を食べようか?」
冷蔵庫を覗くも食べられそうなものがない。
消費期限を2週間過ぎた卵、いつ入れたのか分からない食べかけのそうめん、などなど…
「そうだ、外食に行こう!」
幸いお金には全く困っていない。
白衣を脱ぎ捨てて寮から近くの定食屋に行くことにした。
ガラガラ…
入ったのは普通の街中華といった感じの店だ。
手書きのメニュー、よく冷えた麦茶、どれもシンプルで食欲をそそる。
店員さんに声をかけて、チャーハンを注文した。
10分ほどで料理が到着。
具材は決して多いわけではないが少なくもない、絶妙な塩梅だ。
「美味しい…」
ヒカリはムシャムシャとチャーハンを食べ進め、完食した。
「ご馳走様でした!」
大きな声で礼を言う、これがヒカリの流儀だ。
寮に戻った。
「そういえば、くじら先輩の細胞もうちょっと必要なんだった」
そう言って着直した白衣からスイッチを取り出した。
「光学迷彩のお試しといこう!」
「ポチッとな」
スイッチを押すとヒカリの姿がみるみるうちに透明になった。
そのままくじら先輩のいるパンタソス寮に入っていった。
そろり…そろり…と歩みを進める。
そう、お察しの通り姿は消せるものの音などは消せないのだ!
そしてもう一つのデメリットは…
素肌の上からでないと、姿を消せない。
つまり、裸に白衣一枚でないといけないのだ。
「うぅ、寒い…」
当たり前だ。
なんとか先輩の部屋に入り込み、髪の毛を一本プチっと取って研究室にワープした。
ちなみに一回のワープでかかる電気代、10万円!
「ふぅ、危なかった〜」
白衣をまたも脱ぎ捨て、私服に着替える。
「さてさて、早速先輩の髪の毛を分析機にかけてみよっと〜」
続く。
解説!マッドサイエンティストヒカリの研究室!
研究室はなんと寮の地下にあるよ!
危ないので立ち入り禁止!
これも夢を叶える内…と言うことで黙認されている、らしい。
あとがき:投稿頻度めっちゃ遅くなっちゃった!こんな季節感ゼロですみません!
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