五十三話
「あんたらと戦った奴の話を刄が聞きたいんだとよ。どうせ金貰わなきゃいけないだろ?」
佐一の言葉に二人は眉をぴくりと動かし、顔を見合わせる。
そんな時、3人の耳に微かに車のエンジン音が届く。
視線を振った先には黒色のワンボックスカーが登ってくるのが見えた。
「この時間にここ通るってことは大方あんたらと戦った奴らの迎えだろうな。そこのゴスロリ目立つ格好してるし俺も一回姿見られてるしさっさとずらかろうぜ」自身の肩を叩きながら「ほら二人共俺の肩掴め」とカーブミラーに体を向けながら言う。
魅巳と語はおずおずと手を伸ばし肩に手を置く。
瞬間、三人は音もなく鏡に吸い込まれて消え去った。
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