第3話 どうしよう?

「…………………………………おはよ〜?」


二人で私の部屋でお泊りすることはあっても、今までも一緒にお風呂に入ってたけれども、私のベッドで『裸で抱き合ったまま』眠りについてしまったのは勿論初めてだったから、彼の顔を見て戸惑ってしまった。


「ん、おはよ?」


彼も同じだったようで、戸惑いを隠せずに応えた。

両親は、平日ということもあり敢えて私達に声を掛けずに出勤していったようだった。

昨日の夕食を共にした時に、私達の態度に何か感じることがあっただろうに敢えて何も触れずにいつも通りに接してくれた私の両親。

公認でのクリスマスイブお泊りデートの後とはいえ、何か言うことは無かったんだろうか。

今朝も起きてこないのを放置して。


「あっ、えっ?」


「うん、ゴメン、このまま続けていいかな?」


昨夜は何度もイカされてしまったから、敏感になってしまっていたから答えるのが恥ずかしくて黙って腰を引いて、彼のモノから一度離れてから私から受け入れて答えの代わりにしてみた。


そういえば、途中からコンドームが無くなってそのまま受け入れてたんだ。

思い出したらそれだけでイキそうになってしまった。


初めて彼を受け入れてから、今日で三日目。

何度目かの絶頂を感じながら、昨夜眠りにつく前に私の頭の中に浮かんだ情景を思い出しながら、激しく求めあった。



※※※※※※※※※※



事が終わり、先にシャワーを済ませた私が遅い朝食を用意してると彼が風呂から上がってきてテーブルに着いた。


「カフェオレでいい?」


「うん、お願い。」


お泊りした時の、いつもの会話。

違うのは、お互いの満たされ具合、満足感だろうか。


トーストとハムエッグ。

私は目玉焼きで、彼はプレーンなオムレツ。

カフェオレは、私はミルクたっぷり。彼は半々で。

いつも通りの、日常。

お泊りした朝の、ルーティン。

違うのは、気怠さと気恥ずかしさ。


トーストをひと齧りして、カフェオレを啜ってから、ふと思いついてサイドテーブルの新聞を引き寄せ開いて昨日買った宝くじの抽選結果を確認する。

両親が居たら、お行儀が悪いと注意されるだろう。


…………………………………………………


「…………………………………………あ?」


「…………………………………………ん?」


「あ、あっ、あたっ…………………………」


「ん、どうした?」


「当たってる?」


第1☓☓☓回ロト6

本数字……………………………………………

買う時のいつもの数字が、6個。


全部、合ってるわね?

1等、二億数千万円。

二人合わせて、3口!


……………………………………どうしよう?

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