友達
「……本物の
「
――それで。今日はどうしたんだ、黒神」
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16818093076294417960
アリスからの
決着がつき転生した今となっては特に思うところもなかったため、デュランは
黒神の表情が暗いことに気が付き、その表情を
「どうしたんだ、お前。やけに暗い顔をしているけど、何か
「――悩み、か。たしかに悩みといえば、悩みだな。
剣神、今日はお前に一つ頼みがあって会いにきた」
デュランは黒神の頼みというものがとても
「何を頼みたいんだ? できる限り叶えてやる」
「ありがとう剣神、頼みはそんなに
私の首を剣神――
「――ふざけてるのかテメェッ!!」
だが黒神の首を
大きな音が
「いいか黒神! 俺とお前は敵同士だったけどな、頼まれたからってその首をあっさりと斬れるほど俺はお前のことを
……お前がそんなことを頼んできた理由は
「ッ!!? ――そうだ、償いだ! 私は私のエゴで殺してしまった数多くの命へ対して償う
「その考えは間違っているぞ! お前一人が死んだところでお前が奪った命が
デュランは涙を流しながらそう口に出した黒神へそう言い返し、睨みつけながら「死んだって
「ッ!」
「そうやって逃げてんじゃねェ!!
死んで罪を償うなんて、
「じゃあどうやって償えばいいんだ!!!
奪ってしまったありとあらゆる命に、どうやって……」
デュランはそう言いながら顔を
「お前が今の人生を
俺も
「そんな、そんなことが償いになるわけ」
「バーカ、お前が奪った命の分もお前が
お前が想像してる以上に
それでも
――まあ。俺はそんなかったるいこと、
デュランはそう言葉を
「どうしたんだ黒神、頭痛いのか?」
「頭は大丈夫だ、別れの挨拶がしたいだけだ。
それと私の今の名前はナハト・ノイモーントだ。黒神じゃないぞ、
……私も名前で呼ぶから黒神は止めろ」
「分かった、これからよろしくな。ナハト」
デュランがそう返事しながら手を差し出すとナハトは
デュランはなんとか死ぬことを止めさせることができたと内心ほっとしながら「ノイモーントか、つくづく妙な縁だな」と
「うんっ? 何がだデュラン??」
「まあ、簡単に言っちまうとノイモーントはウィンクルム
何せ名前を
「なっ、それは本当かデュラン!! ま――」
「――おいッ!! 名前を言おうとするなよ!!!
もう死んでいるとはいえ俺はあいつと約束したんだよ、何があろうと絶対にあいつの名前を知ろうとしないって。
男と男の約束なんだ!! 絶対に言うなよ、分かったなッ!!!」
デュランは某の名前を言おうとしたナハトの口を押さえつけながらそう叫び、ナハトが
そして頭を手でかきながら
……自身の臣下でありナハトの臣下でもあるとかややこしいなと思いながらもデュランは口には出さなかった。
「――とまあ、こんな感じだ。某は本当に仕事ができるやつで助かったぞ。
あいつがいなければ俺が死ぬまでにこの国をアリスへ残すことができなかったからな……本当に某には
「私からもお礼を言わせてくれ、私の臣下を救ってくれてありがとう。
その上ウィンクルムの名を
「お互い様だ。じゃあな、ナハト。
今度会う時は思いっきり闘おうぜ、ナハトは強いからな。闘えれば俺の目標に近づけるからな!!」
「目標? 何かやりたいことがあるのか、デュラン??」
ナハトからそう言われたデュランはニヤリと笑いながら「俺の目標は世界最強だッ!!」と声を上げた。
ナハトはその目標を聞くと涙が出るほど笑った後「相変わらずすごいなデュランは。
こうしてかつて敵だったナハトと友達になったデュランはクラインハルト邸へ戻ると再び現し身と死ぬことが
「分かった、今度からは死ぬ寸前で
「いい訳がないでしょうがっ! このおバカ!! そこに
なので次からは死ぬギリギリで止めとくと言ったのだが、何故かアリスから正座るように言われてこんこんと説教された。
そのことに対してデュランは
後から
……アンジャッシュで草ァ!
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