あなたのいない世界
僕にとって、この世界は地獄
かつてエルフ族の国を一方的な
……僕はその国の王様と当時
精神が
そんな彼らの
だけどある日思ったんだ。僕は生きていちゃいけない人間なんじゃないかって、だから僕はお母様に『僕は死んだ方がいいのかな、お母様』と
……この時の言葉を僕は今でも
『ごめんなさい、私が森の外に出さえしなければっ。私が全部悪いのッ!
アリスに罪なんてないのよ! だって、あなたはこんなに優しいじゃない!!』
お母様の言葉を
僕は自分自身に価値なんてないと思ってたし、生きていていいのか分からなかったけど。それでもお母様の泣き顔は二度と見たくないと思ったから。
それから僕なりに
そうすることで僕は彼らの心の闇を
それがあまりにも
『ごめん、なさ、いッ! 本当はわかってる。あなたに罪がないことも、こんなことをしたってしょうがないってこともッ!!
だけど許せなかった!
分かっている
だけど認識が
その日人族が攻めてさえこなければきっと、今日も母親と共に笑っていた。こんな悲しみを背負うこともなかった。
他の子供や大人もそうだ。誰もが当たり前の日常を僕の父親のせいで失った
そんな当たり前のことを、この時僕はようやく理解した。
『ごめんね、僕はお母様のために生きるって決めたから死ぬことはできない。
それでもあなたの悲しみを受け止めることくらいはできると思うんだ、こんな僕でも』
それでもお母様のために死んで逃げることはできないからせめて、目の前の少女のような人を死ぬまで救い続けるようと決意した。
それだけが、
なのに――
『――俺の名前はデュラン・ライオット!
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16817330664561192277
――僕が
僕なんかのために
どうしようもなく大好きで、
そんなデュランが死んでから、百年の月日が流れた。
『俺はさ、アリスに出会うまで好きや愛って感情がよく分からなかったんだ。
心が揺れ動くのは剣を振っている時だけ、だから誰よりも強くなることで好きや愛って感情を知ろうと
だけど――』
血で
僕はそのことに気がつくと涙を服の
『――俺はアリスと出会った。
アリスは顔も
言ってしまえば
――ううん、僕はデュランのそういう
僕は
僕の言葉を聴くとデュランは
『最初はまだそれが愛って感情なのか分からなかったけど、色々な場所をアリスと
なのにずっと俺はアリスを泣かしてばかりでさ、ダメな男だよなぁ……本当にごめんな』
――僕はずっと幸せだったよ、デュラン。あなたのおかげで嫌いだった世界を好きになれた、ありがとう。
僕は大好きなデュランに感謝の言葉を伝えたけど、ゆっくりと世界が
遠のいていくデュランへ僕は手を
『俺に愛を教えてくれてありがとう、アリス――
――僕も愛してる。だけどあなたのいない世界は
僕は今見ているのが夢だと
だけど今見ているのは過去の映像、デュランは返事をしてくれない――
『辛くても、苦しくても、それでも生きていてほしい。
きっとまた――笑えるときがくるから』
――デュランッ! 待って!! 僕も連れていってッ!!!
そうしてデュランは死んでもなお。僕を
『じゃあな、アリス。また
――うん、デュラン。
僕は泣き
――最後までデュランの中身が
「アリス・リーフグリーン相手の実験結果、
これよりオペレーションスワンプマンを開始します」
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16818023211720731745
先程まで
それから意思の感じられない
そして後のことは三体のスワンプマンに任せ、デュラン・ライオットそっくりの存在は――
――一方その頃、本物のデュランは。
「デュランちゃん、このワンピースも着てみない? あなたはとても可愛いからきっと似合うと思うの!!」
「――あぅッ!!? あうあうゥッ!!!!!?」
(――嫌だッ!!? 絶対に嫌だッ!!!!!?)
可愛らしい
しかし抵抗むなしく
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16818093076289930973
……これが元最強剣士の
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