再誕
俺はかつて剣で最強の二文字を追い求め、世界中を旅した
子供の頃から人の感情というものがよく分からず、人間関係で色々と苦労したが。
剣へ
俺はその結論を元に人の感情を知るため最強の剣士になることを目標とし、世界中の様々な場所を旅をした。
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16818093076252178461
その旅の道中、エルフ族の里がある大森林へと立ち寄った俺は
魔物は魔法などに使用される生命エネルギーである魔力の湧き出る
普通ならばエルフ族へ
前に別のエルフ族の里で人族だという理由だけで
そしてエルフ族の里を守るよう口うるさく行ってくる母親から目をそらした時、俺は
『大丈夫、君を絶対に死なせやしないさ』
エルフ族の子供を
エルフ族の子供を守り
それから気がついた時にはハーフエルフの少女を食らおうとする魔物を
その後は何故かとんとん
その後は人族と多種族の両方から
しかしその頃には長年の
だからこそ俺は残された十年間でアリス達が差別されない国を創り出すことを
そして様々な問題を旅の中で得た知識や
「ガフッ! ――ゲホッ! ゲホッ!」
「デュラン! 大丈夫ッ!!」
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16818093076256658467
俺は部屋に入ってきたアリスが魔法で治療を施ほどこすために近付いてくるのを手で制し、もう
するとアリスは一瞬
俺の母親である花の妖精ヴィンデや
泣きそうな顔でこちらを見ているヘルトの頭を、もうあまり力が入らない手でなでた。
「……死ぬのですか父上」
「……あぁ。魔力を周囲から取り込んでも次の瞬間にはごっそりと抜けていきやがる、どうやら今日が寿命みたいだ」
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16817330667985495946
ヘルトは顔を
俺はヘルトが取り乱していないのを確認すると、寝床の近くに置いておいた
「これは俺が光竜ライオードからもらった砂鉄の
そしてこれからは
俺の知る限り最強の剣だ、必ずお前の助けになってくれる」
「父上ッ! これは――――」
「すまないな、これから剣神として生きていくお前へ死ぬ前に何か物を送ろうと考え抜いたのだが。
……俺にはこれくらいしか思いつかなかった」
俺はヘルトに天晴を手渡すと重荷を背負わせることになるのを承知で剣神の称号を引き継がせた。
何故ならありとあらゆる種族が
そのため俺が死んだ後の世に平和の
それでも一人の親として子供へ危険な役目を残してしまうことが心配だったため、俺以外には決して使われないと
「世界を
だからこそ、そんなお前だからこそ、
「――はい、分かりました」
俺はこれほどの
そして周囲から
そのままつながる手を通じて全ての魔力をヘルトへと渡し――力を使い
「父上ッ!!?」
ヘルトの
「後は任せたぞ――二代目剣神ヘルト・ライオット」
そしてヘルトへ
この世を去った、
永い眠りから覚めた俺が最初に感じたのは、目に
「――アギャッ!」
突然の出来事に
周囲の確認を
「あらあら起きちゃったのね、デュランちゃん。
もう少しでご飯だから――ちょっとだけ待っててね?」
「あぅっ? ――あぅッ!!?」
右も左も分からない状況に少し恐怖を感じていると何故か涙があふれ出してしまい、なんとか涙を止められないかと
俺は聞き覚えのない声の主が親し気な口調で話し掛けてきたことを不思議に思い、質問をしようと口を開いたが
それが引き金となって無意識に目を
「ご飯の時間よ、私のデュランちゃん」
「……ぁう」
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16817330667985485871
――どうやら俺は赤ん坊に生まれ変わったようだ。
この世界にはかつて
剣士は十二の神が
そして争いを終結させ、神を
そんな
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16818093084728418952
世界中のありとあらゆる種族が姿を消した剣神を探したが見つかることはなく――剣神は伝説になった。
これは百年前。好きな女のために世界を救った新たな剣神が転生し、全ての
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少し前まで扉絵として使っていた功琉偉 つばささんにいただいたイラストを下に
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16818093084063313060
https://kakuyomu.jp/users/kokubyouyamana/news/16818093084063363572
功琉偉 つばささん、本当にありがとうございました!
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