第3話 いつものピアノレッスンと音楽理論に友梨?
MOMO「鶴城 和泉先生、〜〜〜こんなことがあったんです。泣」
鶴城「幼馴染の才能に参ったなーってやつかな。はてはて。倫くんはそんな子だったけかなー、うちのピアノ教室小さい頃通ってたのはわかると思うけど。まあ上達は早かったわな。でも、引き方が全部フォルテで強弱の表現はこうしなさいって教えても自分で即興で作曲と演奏しちゃうもんだから、先生は何も言えなかったかなーってこれは慰めの言葉じゃないいかん、で、何が悲しいんだい言ってご覧」
MOMO「幼馴染が天才なのに私置いてけぼり、これから倫友離れ離れになっちゃいそうな予感、私って誰なんだろううっていう素朴な疎外感、私の女子としての魅力の無さ、音楽的才能やっぱりないんじゃないかっていうその〜よくありピアノ教室までやめそうな展開に・・・」
鶴城「そりゃきついよなー。前から俺に色々相談してきてくれた中でも特報フライデーだな」「よし今日はそんな桃の慰めとなる至極のレッスンを。。。」
MOMO「私を天才にして」
鶴城「だから桃ちゃんは小さい頃から頑張ったなんて顔を見せずにベートーヴェンの月光ソナタ7歳で弾いたわがスクールでも屈指の天才児慌てるな先生がなんとかしてやる」
MOMO「先生、私作曲やってみたいです。」
鶴城「ああ。じゃあ、特別料金なしの裏コース作曲
”理論和声とコード”でも教えようか。これは先生独自の作曲法から編み出したハーモニーやメロディーの作り方だ。ついて来れるかはわからないけど、ーそもそもこのプラン今考えついて今内容考えているから怪しんだがー作曲興味あるんだろう、じゃあお母さんには秘密で30分延長してもらえるかな」
MOMO「いつかバレますよ」
鶴城「君の両親は小さい頃からの付き合いだから先生に任せな」
「先生は芸大出身だからまあブランドにもならんことはないと思うし、これまだいってないからこれ言えばなんとか丸く収まるってもんだよ」
MOMO「先生。あの子こっちみてるけど、私とよく入れ替わりできているあの女の子って誰なの」
鶴城「あーーーーーー。ここできたな。木花 友梨ちゃま」
ちゃま?
鶴城「仲良くしたって。ともりちゃんていうんだ。友だちの友に果物のナシってかいて、」
MOMO「先生大層お気に召してるけど、私よりガッツリ系」
鶴城「我がスクール三人目の音大を目指している特化型ピアノレッスンをしている子でねえ。あの可愛い手と可愛い声から想像もつかないトークが先生たまらんのですよ。」
MOMO「こんにちは、tomoriちゃん」
友梨「桃っていうんですか、名前に似合わぬスマートなくびれですね、桃先輩、これは今日のスケッチブックのネタに」
MOMO「友梨ちゃん、作曲教えて」ああ。いきなりごめん
友梨「私の和音を語るには3年遅かったようですね」
うぇえ。え。
鶴城「友梨は独学で和声やコードを勉強していてねえ、先生の曲に文句をつけられるくらいのいわば早熟なのでございまして」
友梨「先生、MOMOは私に任せて」
鶴城「いやだっって先生の方が詳しいし」
友梨「私の直感がこの桃っていう子を引き離さないの」
鶴城「神のお告げか。。」
友梨「桃先輩さっきごったごった話してたわけわからないその幼馴染無敵キャラ属性故になんかいろんなハーレム主人公となるべく生まれてきた生い立ち像のその倫っていう人男の子先輩私に言ってください!初めまして友梨です、恥ずかしいこといっぱい言われちゃったけど私だって作曲なんて最近始めたばっかりだし、先輩と同じ土俵なので勉強一緒にしましょうこれから桃音って呼んでいい。。」
なんか拗らせ方は誰かに指導されたかの如くあいつと似ているけどこの子は可愛いからいいや。
「よろしくね友梨ちゃん。」
友
友梨「恥ずかしいこと言わないでください」
ええ。え
友梨「ラノベの描き方ではここで誰かが入ってくるのが通常なのに現実は恥ずかしいことばかり。あの曲もボツにしようかな、あのイラストも。あのブース案も」
MOMO「友利ちゃんは何に詳しいのかな」私すごく興味湧いてきた教えて
「ええーと、それほどでもない和声知識に拙いイラストを描いていてそれでニコニコ動画にボカロ曲あっっぷしたりブログ書いたり。まあ、まだバズったことはないんですが。最近登録者数フォロワーがわんさか増えて反応を見るのが楽しくて求められているってクリエイターの命の源泉というかクリエイターのオリオンとプレアデス星の違いが如実に現れさせられそうな分野に私踏み込んで大丈夫だ落ち着け友梨という夜中羽目になったり最近はクリエイターの楽しさを痛感していたところでそうですね、自慢できるのはやはり音楽理論とイラストと哲学と宗教と」
MOMO「天才なんだね」〜ソノママノブンヤジャナイカ〜
友梨「いや、いやみてくださいよこのコメント曲をアップしたら”面白い”とか”
好き”ばっかりで具体的にコメント書いてくれる人が少なすぎて友梨病みそうです」
MOMO「すっごーーーい。コメント150にマイリス32。」〜ずいぶん人気者じゃない〜
友梨「それでその先輩の彼氏みたいな人はどんな人なんですか。」
そこに飛びたかったのね
MOMO「え^と柏木 タカヒロてペンネームで売れている高校生作曲家でオタクであることを最近知って衝撃を受けて個人的に天才なんだってことでさっきも言ったと思うんだけどはあ。。」
友梨「…そんな有名人なんで私に黙ってたんですか、ビックですよメジャーな声優にも最近曲を提供している新進気鋭の作曲家タカヒロをお、ネットではそおお、現代のベートーヴェンって形容されるが如くピアノのアレンジが鬼級に素晴らしくてそれでいて最近ロマンチックなせんりつが増え始めたから慌てて友梨はノートにメモしてばかりで作曲法も色々この半年盗んでばかりで」
MOMO「作曲法教えてくれるかないい¥?」
友梨「はい!!!」
〜〜〜*******〜〜〜〜〜
「作曲はですね
古代の人間がいかにして音を調和させてかつ退屈にしないかってところから急速な発展が生まれたみたいなんですよ。」「和声はもともとソプラノ、アルト、テノール、バスという教会で声を調和していたところが今日の和声記号のルーツなんです。記号にもいろんな表記方法があるのですが私は島岡和声に概ね詳しい方だと思っていてタカヒロ先生の曲は和声的にみてもまるで絵巻ものを転がしたかのような自然かつ不自然の人間ヒューマンドラマ。葛藤を音楽にしているのがよくよく伝わってきて素晴らしいんですっよお」
MOMO〜乙女の顔になってる。あいつの恋敵にでもなるつもり。そうはさせないわよふふふ。〜
「それでですね。私友梨はですね、まさかとは思っているんですが、ベートーベンにいつか会えたらなんて弟子にしてもらいたくて、理由は実は他にあったんですがそれは建前としたら毎晩ベートーヴェンのソナタアルバムを眺めて気に入ったフレーズをちょこちょこ弾いているうちにクラシックをもっと知りたいタカヒロ先生みたいにボカロにもピアノの知識を適用したいと思いが募っていき気づいたら8年もこの楽譜を持ち歩いてます。後付けが8割で行動しか本当じゃないんんですけどねてへ。」
MOMO「見せてよ」
友梨「初めての反応の返され方です、あの音楽室のおじさんと聴いたらみんな私を小馬鹿にはしないけどいきなり堅物に扱ったり会話が止まったり、果てはやパリ女系か^とか謎のフレーズの多々吹き回されるし先輩の彼氏さんベートーヴェンの生まれ変わりなんじゃないですか」
MOMO「そうだったらいいけど、あの子、結構昔は音楽に興味なくて私がお気に入りのメロディーを教えてあげたら急に音楽の鉄人のようになって俺様のよう^^ではないか^^なんか天才になっていて誰のおかげよって言いたくなるくらい。」
友梨「先輩は作曲なんでいままでやらなかったんですか。
MOMO「だって倫がそこまで極めていたなんてこと知らずに平和ボケしてて、気づいたら同じ毎日の繰り返しになっていて自制ばかりかける毎日になっていて特別裕福でもないし自分用のパソコンなんてないし五線譜にチャイコフスキーみたいに2時間散歩していきなり閃くものなのかと思って試してみたものの、なんかすごく中途ハンパでこんなのやってられるかーーーー気狂いになりそうだって」
友梨「聴いてみればいいインですよ柏木 タカヒロに」幼馴染なんだからきっと骨の髄まで叩き込んでくれるはずです私もついていっていいですか、あんな有名人に会うのなんて今年で三回目だけどタカヒロには直でお話ししたことないので@」MOMO「いいけどあいつ才能の割にはもじもじさんでシャイだから教えてくれるかなんて保証できないし私だけとの方が距離近いし。
友梨「倫先輩のこと好きなんですね」
MOMO「わからない」
友梨「私の恋人レーザーがピンピン作動していて誰が発信源かわからずにいましたが正体は桃音先輩みたい」
MOMO「すきなのかな、あんな天才ぶって嫌いになりそうだったけど音楽無しの彼はとてもわんぱくで愉快で人生に夢見ていて」
〜私と同じだったんだな。音楽という媒体で自分を見繕っているだけで、前世の前世の前世は私と同じように誰かに嫉妬とか羨望とか求めても得られない苦しみを味わった挙句、自分なりの哲学。音楽の表現方法を前世からの才能を発現しているだけの男の子。でもベートーヴェンは流石にのような、でもどちらが先に天才になるかなんて神様の決めることだし私にだって努力すれば神様はきっと道をひらいてくださる・
友梨「話ズレちゃいましたね、先輩に作曲の仕方教えてもらいたいです」「私ピアノのレッスンしないと」
MOMO「わかった、作曲のことなら倫は相手たっぷりしてくれると思うから期待してもいいと思うよ」
友梨「作曲は神の作ったおもちゃだ」////
鶴城先生ショパンエチュード木枯らしの覚え方のコツと左手があいにくい箇所がいくつかあって。。。
MOMO明日そんなことたくさん聞ける気がして一緒にいつものピアノ教室をレッスンが終わったと同時に眺めつつ明日への期待に胸膨らませて待っていた私と急足で帰る二人組にこにこ動画名義ユニット「フルーツポンチp」誕生
今日はここまで
ps,作曲中の柏木倫は現在声優のアニソンのコンペで疲れていて12月20日の今日は全てと言っていいほど睡眠に費やしていた。
次回
ついにベートーヴェンプライベート直伝レッスン開始3000文字で簡潔
にわかりやすく音楽の謎を解きます。真面目で申し訳ありませんもっといろんな表現方法を学んで行くので温かい目で音楽について造し、知見を深めて行くレッスン回
になれれば。明日の自分に期待。勉強しろもっと自分。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます