いしも・ともり

ショートショート

深夜0時を知らせる時計のアラーム

が鳴るや否や

ポツ…ポツ…ポツ…

ポッポッポッポッポッ……

サァーーーー……

目を上げ黒い小窓に目をやると

丸い水滴が次々落ちてくる雫と

連なって

黒い窓をなぞっている

また目を下におとすと

開けたままのページ…そこには

主人公が涙を一筋

窓際でたそがれるシーン


「なるほど、見事な演出ね」


夜の雨は好きだ

静けさの中の雨音のBGM

ベッドサイドのお気に入りのランプ

読みかけの小説

私だけの時間

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

いしも・ともり @ishimotomori

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る