魔法装甲(マジックアーマー)と魔導装甲(マジカルアーマー)

魔法装甲(まほうそうこう・マジックアーマー)

ドワーフ族が技術の粋を集め作ったロボットのようなもの。

動力の中心部となるものは強力な魔物の素材を扱うだけでなく、その加工の難しさからも量産が向かない。そのため各国でも数十体程しか所有していない。

量産に向かないため各国は戦車や戦闘機などが主流。しかし、巨大な魔物等の討伐の際は効果的な為魔法装甲は主にそちらの脅威の為に使用されている。

また、乗り手も選ぶことから国に配備されている魔法装甲全てに乗りてがいるわけではないため、各国は躍起になって全ての乗り手を集めるために教育機関を作るほどである。


魔導装甲(マジカルアーマー)

最近、ドワーフ族の里より伝わってきたと言われる魔法装甲の量産タイプのようなもの。

魔法装甲に関してはその製造の難しさからドワーフの里のみで造られていたが、魔導装甲は作成方法と素材さえあれば各国にある製造所で造られる程簡易的となっている。

乗り手を選ばず魔力が一定量あれば動かせるという観点からもその作成方法が伝わると各国でどんどん量産されている状態だという。

見た目は魔法装甲より一回り小さく、出力も半分ほどになるが出力に関しては乗り手の魔力の量によって一時的ではあるがカバーできたりする。


黒鋼(くろはがね)

製造されてから1000年ほどになる初期型の魔法装甲。初期型ではあるがレビックにより最近の技術も所々取り入れられている。乗り手を選ぶ機体とはいえ今まで様々なライダー達が起動させようとしたが一向に起動させられず、様々な整備を行ったが異常などは確認されなかった。以降は色々な国を渡り歩いたが、起動しないためほとんど見本的な扱いをされていた。

各国に平等に魔法装甲が渡る際に当時の日本の総理に必要数に入れてもいいからとの声を受け日本皇国に渡った。

渡った後も見本のように各高校等を渡り歩いていたが、錬が乗り初の起動となった。

ずっとレビックに整備されていた為、現行機と遜色ない動きを見せる。

機体には意思が宿っており、今までの乗り手を拒否し続けていた。

錬の呼びかけで興味を持ち乗り手と認め、起動の運びとなった。その後に錬より黒鋼と名付けられ本人もまんざらではない感じであったそう。





装甲騎手(そうこうきしゅ・アーマードライダー)

魔法装甲を操る人をさす。略して装騎(そうき)などとも呼ばれている。

繊細な制御などが求められることからも乗り手を目指すものも多いが、その制御の難しさから挫折するものが後を絶たない。

実は3賢者の1人が乗り手になっているが後に全員装甲騎手となっている。

MA:

魔法装甲(マジックアーマー)、魔導装甲(マジカルアーマー)の略称。

動力は違うが他はほとんど同じだからとのことで国連で採決されこの呼び方で決まった。



魔法装甲:

魔核炉を動力部とする動くロボットのようなもの。動かすには魔核炉に貯蔵している魔力を引き出す魔力制御が必要になるため乗り手を選ぶ。また、錬が搭乗する黒鋼のように魔核自体に意思が宿ることもあり魔法装甲自身が乗り手を選ぶようなことも存在する場合もある。


魔導装甲:

魔法装甲より少し小型になる装甲。動力部は魔鉱炉を採用しているため量産に向いており、現在では各国が多く採用している。魔法装甲のように乗り手を選ぶようなことはなく、魔力が一定量あれば誰でも動かすことができる。

ただ出力面では魔法装甲より下であり、貯蔵魔力も魔核炉の半分と少なく長期戦になるとガス欠を起こしやすくなる。


魔核炉:

主に巨大な魔物にある心臓部…魔核と呼ばれるものを加工して動力部にする。巨大な魔物の多くは危険性がかなりあり討伐もままならないこともあり、また個体数の少なさや心臓部の加工の難しさから多くはできず量産に向いていない。魔力を貯める性質を持ちその炉にもよるが、魔力が満タンであれば1週間動かせた機体も存在するといわれている。


魔鉱炉:

ダンジョン内や魔力が多くあふれる鉱山にある魔鉱石を加工しできる動力部。近年はダンジョン攻略もそこそこできる人が増えていることから良質なものがとれている為それを加工している。比較的作りやすいことからも量産に向いていたために各国で作成されることとなる。

この技術が初めにドワーフ族に伝わったとされているが、その技術を伝えた人物については謎が多いとされている。


マナドライバ(MD)

魔法装甲や魔導装甲の補助動力。魔核炉や魔鉱炉を動かしていない際に変換され満タンになった魔力の余りを貯めておく機関。貯める機能のみしかないため自然回復しないことを考えると効率が悪いが搭載しておくといざという時の為に使えることもあるので着ける人は多い。

ちなみに魔道具にもこれと同じようなものを導入しているものがいくつかある。



属性変換炉(elemental converter:エレメンタルコンバーター略称…EC)

錬が新たに開発した、各属性のマナを効率よく変換し力とする。魔核炉や魔鉱炉と並ぶと言わしめた動力炉。魔法装甲だけでなく魔導装甲にも用いることの出来る。他の動力炉と違い比較的小型であるため魔法装甲に搭載されている魔核炉や魔導装甲に搭載されている魔鉱炉に大きく干渉することがなく、これを併用搭載することによって両装甲の稼働時間の延長だけでなく搭乗者の魔力の負担が少なくなる等のメリットが生まれる。また、相性がいい魔核であれば貯蔵魔力の回復速度も速くなるという利点も存在する。


エレメントコンバートシステム(element conversion system…略称ECS)

エレメンタルコンバーター単体だけでも効力はあるが、エレメンタルコンバーターを組み込んだ機体のOSにECSを搭載することでより効率的にマナの変換を自動で行ってくれるシステム。

システムを搭載することで出力の向上も図れる優れもの。


モーショントレースシステム(motion tracing system…MTS)

今まで理論上存在はしていた。少し広くしたコックピット内に手足に特殊な装具をつけた操縦者が入り魔法装甲を動かす操縦システム。操縦者の動きをダイレクトに魔法装甲に反映させることができるが、動かすたびに魔力を消費するため燃費が悪く、すぐ動かなくなってしまうという可能性が高く嫌厭されてきていた。

そのため、操縦桿等を使用したコックピットシステムが主流となっていた。

今回、ECとECSを搭載したことにより効率的な魔力の変換貯蔵が可能となった黒鋼に採用した。ちなみに反応速度が3倍位引き上げられたそう。


魔鉱石

魔力を通すと魔力を帯びる不思議な鉱石。入手のしやすさや加工のしやすさ等から日常生活のものから各装甲にも使われている。現実で言えば鉄鉱石のようなもの。


抗魔石

鉱山等からとれる量は少く加工も少し難しい。魔鉱石と違い魔力を弾く性質を持つため主に盾や防具などに使われることが多い。


魔鋼鉄

魔鉱石と抗魔石の混合で鉱石を抽出して出来た頑丈な鉄。

魔鉱石で出来た槌では加工ができず、同じ様な硬度のアーティファクトのドワーフの槌のみだった。

魔鉱石の魔力を通す性質と魔力を弾く抗魔石の性質を合わせ持ち、魔法装甲の内部フレーム内だけでなく、外部装甲に使うことによりその強度や魔法耐性も格段に向上することとなった。



マナクリスタル(MC)

純度の高いマナが集まる場所に結晶として生成されるいわばマナの塊の様なもの。

純度が高いと一生残る物質になり不純物が少し混じると使用した際に消えてなくなる。マナクリスタル内には純度の高い各属性のマナが貯蔵されているため、それを消費してもすぐ同じマナを引き寄せ補填する性質があるとされている。

各属性ごとに色が違い、透き通るような透明感がある。

加工が非常に難しいだけでなくかなりの硬度をもち、現在の道具では不可能とされていた。しかし、錬が試しに作った魔鉱石と抗魔石の混合で出来た魔鋼鉄の小さな槌では加工できた為その後は極秘裏に加工する事となった。




Pilot・Assistance・System

錬が黒鋼を参考に開発した自立型の支援AI。新機体のYAMATO 01に試験的に搭載し琳によってパスと名付けられる。各機体に搭載しようと錬は考えており後に各自で愛称で呼ばれるようになる。機体の細かな制御や、機体で行使する魔法の制御を行ってくれるため搭載すると従来より魔法装甲を操作しやすくなっている。


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