第26話 リーナ、他国の爵位を食い漁る

 

 リーナ商会の快進撃は続く、マリリナ王都にも遂に、商会を立ち上げ、他国にも、どんどん出店していく。


 その辺の所は、全て、ミミが進めてくれて、リーナの仕事は、炊き出しするだけ。


 体が腐る奇病は、マリリナ王国だけでなく、マリリナ王国があるカマリカ大陸、全土で流行していたのだ。


 リーナは、炊き出しして、現地の人気をゲットし、孤児もゲットする。

 そして、リーナに絶対服従ジュースを飲ませて、孤児を企業戦士にジョブチェンジさせちゃうのだ。


 もう、ブラック企業真っ青で、リーナの命令には、「喜んで!」と、2つ返事で何でもOKしてくれる。


 子供虐待?


 いやいや、リーナ教会の宿泊施設は、高級ホテル並だし、食事も高級ホテル真っ青な食事が、バイキング形式で食べ放題。

 週休二日で、有給休暇も取れる。そして、給料も年齢と同じだけ貰えるのだ。

 全然、ブラック企業じゃないでしょ。


 ただ、他の企業と違う所は、サボってる従業員が居ない所と、全ての職人が凄腕な所。


 みんなが、リーナの事が大好きで、女神様と思ってる所。もう、一種の宗教。


 リーナは、金の力で、他国の爵位を買いまくり、今では、結構な地位についている。


 マリリナ王国だけで、1つの公爵位、2つの侯爵位、3つの伯爵位、5つの男爵位を持ってたりする。


 そして、リーナは、南の辺境の小国で、女王の称号を手に入れる事に成功したのだ。


 その国は、他の大陸との貿易で潤っている国で、リーナは、上手いこと公爵位の爵位を1つゲットしてたのだ。


 そこに、あの体が腐る奇病が、大流行した。


 それにより、王族が全員死亡。そして、王族の血を引いてる3つある公爵家の者が、王様になるのが通例だが、悪い事に、リーナが持ってるの以外の2つの公爵家の者達も、体が腐る奇病で全員、死んでしまって一族滅亡。


 それにより、リーナに女王の座が転がりこんだ訳である。


 ラッキー!


 というのは、実を言うと違って、リーナが持ってたその国の中の1つの公爵位は、リーナ商会が、その国に進出した事により、落ちぶれてしまって、爵位をリーナに売る羽目になっていたのだった。


 その国は、貿易で潤ってる商売の国。

 なので、王族や貴族とかも、商会を経営してたりしてたのだが、


 全ての商品が、超一流品、そして従業員達は、リーナが大好き過ぎる企業戦士。

 もう、太刀打ちできないよね!


 それで、1つの公爵家が没落して、リーナが金の力にモノをいわせて、爵位を買い取っていたというカラクリがあったりする。


 ん?聖魔水(超)とかを、売らなかったのかかって?


 その辺は、リーナ商会の大番頭ミミに任せている。

 リーナは、何も知らない。もしかしたら、汚い事もしてるかもしれないけど。

 それは、リーナの預かり知らぬ事。


 リーナの仕事は、体が腐る奇病により、荒廃してしまった、その国、アマン貿易国で炊き出しする事。


 そう、アマン貿易国の女王となっての初めての仕事は、国民の人気取りの為に、炊き出しする事だったのだ。

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