Light music talk


 軽音楽という言葉がある。しかし、重音楽という言葉はない。いや、あるにはあるが、正式な言葉として認識されていない。つまり軽音楽の対義語は、重音楽ではないという事だ。

 ……納得いかない。

 いやまぁ、私が納得しようがしまいが、軽音楽の対義語が重音楽でないことは事実なので、どうしようもないのだが、やはり私個人としては、軽いの反対は重いであってほしかったというのが心情である。

 じゃあ実際の所軽音楽の対義語は何なのか。

 クラシック音楽である。

 なんだそれは。まだヘビーメタルですと言われた方が納得できる。

 私の調べたところによると、軽音楽とはクラシック音楽以外のポピュラーな曲全般を指すらしい。セミクラシックなんて表現もあるそうだ。

 つまり平たく言うと、この世に存在する音楽は、クラシックかそれ以外かの2択という訳だ。そして「それ以外」を「軽音楽」と表現している。

 ……やはり納得いかない。

 これはあくまで私個人の意見だが、軽音楽と言えばギターやベース、ドラム等を用いたバンド系統の音楽と言うのがしっくりくる。某きんきらりんアニメが題材にしていたように、軽音楽イコールバンドのイメージが、私の中では非常に強い。

 クラシック以外の音楽を軽音楽とするなら、流行りのアイドルの曲や、それこそ国歌なんかも軽音楽と言ってしまっても差し支えないことになる。

 差し支えると思うがね、私は。

 言わんとしている事は凄くわかる。軽音楽と言うのは、クラシックに比べて音が軽いとかそういう意味での軽音楽ではなく、気軽に楽しめる音楽だという事なのだろう。

 確かにクラシックは、初心者が楽しむには些か敷居が高いと思う。ああいった高尚な音楽は、それなりの知識と地位と財を持っていなければ楽しめない。知識も地位も財も持っていない私はクラシックを聞くと5分で入眠してしまう。

 別にジャズやバンド音楽、Jポップや歌謡曲の類を、敷居が低いとは思っていないから安心して欲しい。どの音楽においても、演奏は勿論、鑑賞する側も楽しむために最低限知識と技術が必要なのは周知の事実だろう。

 ただ、クラシックに比べると比較的楽に楽しめるからこその、軽音楽と言う括りなのだ。

 理屈は分かる。道理も通っている。ただ私が納得していないだけなのだ。

 決まっている物事に対し、まるで赤子の様にイヤイヤと駄々をこねているだけなのだ。見苦しい事この上ない。

 大きな括りだというのも分かっている。クラシックが北半球だとするなら、軽音楽が南半球なのだ。

 南半球の中に様々な国があるのと同じで、軽音楽の中に様々なジャンルが枝分かれしているというだけの話だ。

 クラシックも多分北半球と同じで、色々ジャンルがあるのだろう。私はクラシックに造詣が深くないので、掘り下げはしない。

 ただ、この例えがしっくりくるかどうかは置いておいて、音楽を最大限大きな括りで分けた際に、クラシックと軽音楽に分かれるという事なのだ。

 違和感はある。違和感はずっとある。国家や演歌を軽音楽という括りにすることに違和感はある。しかし、そう決まっているのだから仕方がない。

 私が勝手に悩んで、私が勝手に納得いっていないだけだ。君たちにはなんの関係もない。故に過去の例に洩れずこの話にオチはないし、続きもしない。日常的にふと気になったことを書き連ねているだけだ。

 さて、あまり長々と連ねても仕方がないので私はここらへんで失礼する。今から某きんきらきんアニメのオープニングをヘビーローテーションする所存だ。

 

 

 

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