Alarm clock talk
目覚まし時計と言うのは、大きく分けて二種類ある。
アラーム音が「ピピピピ」のタイプと、「ジリリリ」のタイプだ。前者はデジタル、後者はアナログ時計のイメージがある。
そして僕は、後者の「ジリリリ」タイプのアナログ時計を支持している。
そもそも私は、デジタルタイプの目覚まし時計を、目覚まし時計だと思っていない。なんだあのやる気のない音は。
オシャレに「ピピピピ」等と奏でやがって、まるで起こそうという気概が感じられない。そんなしょぼい音で私が起きると思っているのか。
目覚まし時計というのは、もっと寝ている人を、強制的に起こすような迫力のある音が必要なのだ。
騒ぎ立てる時計を止めて、二度寝しようなんて気が起きなくなるくらい、豪快に目を覚まさせる必要がある。
デジタル時計の「ピピピピ」なんて音では、二度寝を阻止することなんて出来やしないではないか。
私は過去に、オシャレに「ピピピピ」と音を奏でるデジタル目覚まし時計を、叩き壊した事がある。
それはもう豪快に叩いた。朝の微睡んだ脳内に響くあの音が、とてつもなく不快に感じたからだ。
起こす気のない、無駄な音。それに物凄く腹を立てた。
もし、デジタル目覚まし時計の狙いが、この起こし方。即ち、敢えて起きるか起きないかの音を奏で、利用者の立腹を誘い、殴らせその痛みで起こすことが狙いなのだとしたら、デジタル目覚まし時計のあのやる気のない音には、納得が行く。
しかし、それでは私は毎日小指を粉砕しなければならないし、新しい時計も買い直さねばならない。
それが出来るのは余程小指が強く、経済に余裕のある人物だけなのである。
デジタル目覚まし時計とは、一部の小指の屈強さと富を誇る人物にのみ使用することが許された時計なのだ。
よって、私は財布に優しく、小指への負担もなく、隣人から苦情が来るくらい派手な音を奏でてくれる、「ジリリリリ」タイプのアナログ目覚まし時計を支持する。
なお、この話は私の偏りに偏った偏見の元作成されているので、聞き流してくれて構わない。もちろん苦情も受け付けない。異論もだ。
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